日本国内の事業計画

日本国内のソリューション展開については、副社長の大三川彰彦氏が説明を行った。

図10 大三川彰彦氏

まず注目したいのは、日本市場においても環境が大きく変化していくことが予想される。3つのCに合わせ紹介すると、図11のようになる。

図11 日本市場の環境の変化

クラウドと仮想化の流れは今後もかなりの勢いで進むと思われる。そして、5社に1社が標的型攻撃を受けている。それぞれのCにおいて、どのようなソリューションが求められるのか。クラウド&データセンターセキュリティのソリューションは、図12のようになる。

図12 クラウド&データセンターセキュリティで求められるソリューション

この緑の部分を、トレンドマイクロ製品が図13のようにカバーする。

図13 クラウド&データセンターセキュリティのソリューション展開

大三川氏によれば、Security as a ServiceといったSAAS型のソリューションのラインナップが充実し、同時に導入も増えているとのことだ。カスタムディフェンスでは、図14のようになる。

図14 カスタムディフェンスで求められるソリューション

これに対し、トレンドマイクロ製品は図15のように展開する。

図15 カスタムディフェンスのソリューション展開

ユーザー保護では、従来製品のウイルスバスターコーポレートエディション、Safesync for Enterprise、Mobile Securityなどに加え、エンドポイント向けセンサ、Cloud Edge(クラウド型UTM)といった製品で構成される。

今回の事業戦略は企業向けであったが、個人においても興味をひくものが少なくない。特に、Safe Mobile Workforceは、今後に注目したいところである。情報資産を守るのは、会社でも個人でも同じことだ。そして、去年も同じ言葉で締めくくったのであるが、標的型攻撃の第一歩は個人である。個人でも、会社・組織を含めた視野を持って望みたいものだ。