トレンドマイクロは3月25日、2014年の新たな企業向けとなる事業計画を発表した。まずはその背景であるが、標的型攻撃に代表されるように攻撃の巧妙化が進む。さらに、スマートフォンなどのデバイスの急速な普及が、企業・組織などでのセキュリティ対策をより困難なものとしている。トレンドマイクロでは、2013年の事業計画において、スマートプロテクション戦略を提唱した。2014年は、それをさらに発展させたものとなっている。最初に登壇したのは、トレンドマイクロの代表取締役社長兼CEOのエバ・チェン氏である。

図1 エバ・チェン氏

「3つのC」を守る

トレンドマイクロでは、環境変化の激しい3つのCを中心にソリューションを展開してきた。それは「クラウドと仮想化(Cloud & Virtualization)」、「サイバー攻撃(Cyber Threats)」、「コンシューマライゼーション(Consumerization)」である(図2)。

図2 3つのCで守られるもの

クラウドやデータセンターを守るためのセキュリティ、標的型攻撃などから守るカスタムディフェンス、そしてユーザーを徹底的に守ることから構成される。トレンドマイクロでは、これまでにTrend Micro Deep SecurityやTrend Micro SecureCloudといった製品をリリースし、トップクラスのシェアを獲得してきた。