アップデートでのバッテリ消費悪化はもはや恒例行事だが……

今週、Appleから最新の「iOS 7.1」アップデートの提供が開始されたが、これについてバッテリ消費が早くなる問題が報告されている。ユーザーフォーラムでもいくつか報告が確認できる状態で、このあたり利用にあたって注意が必要かもしれない。

同件は9 to 5 Macなどが報じているSSL接続に関する脆弱性を塞いだiOS 7.0.6アップデート適用でもバッテリ駆動時間悪化が報告されるなど、iOSアップデートを経てのバッテリ消費悪化は恒例行事に近くなっているが、ほかの点では不満が少ないだけにバッテリ関連の話題がやや際立っている印象がある。

9 to 5 MacではユーザーフォーラムとTwitterでの報告をいくつか紹介しているが、一部ユーザーには消費速度が劇的に早くなったなどと表現したり、バッテリ消費に関連するバグが存在することを示唆する意見もあったりするが、そうした意見がユーザー全体にみられるわけでもなく、ユーザーごとに差があるのかもしれない。実際、バッテリーベンチを実施したArs Technicaのグラフによれば、iOS 7.0.6とiOS 7.1で目に見える差は見えず、誤差の範囲に留まっているといえる。

いずれにせよ、すでにiOS 7.1を適用したユーザーはバッテリの消費具合をしばらく注意深く観察すること、そして実際に関連した問題が存在した場合は、Apple側の対応を待つといいかもしれない。これから適用するというユーザーは、こういう意見もある……ということを心の隅にでも留めたうえでアップグレードの適用を判断すればいいだろう。

むしろ、サードパーティ製のLightningケーブルを利用しているユーザーがiOS 7.1適用後に充電不可になったり、アップデータをインストールの際に2.5GBのストレージ空き容量が必要だったりと、そうした点に注意したほうがいいかもしれない。