iOS 7.0.6にアップデートすると、バッテリの減りが急激に早くなる現象が一部のiPhoneで発生しているという。iOS 7リリース時から、バッテリの減りが早くなったという声はあがっていた。しかし、今回報告された事象ではバッテリ容量が「残り20%」という警告メッセージが出た直後に、バッテリ容量が17%に減少しているほど異常な減り方だという。

iOS 7.0.6のアップデート画面

同件は海外ニュースサイト「OS X Daily」が報じている。iOSアップデートによりバッテリの減りが早くなるのは、OSのバグや視覚効果などが要因ではないかと噂されているが、はっきりとした原因は不明。現時点では、バックグラウンドで起動しているアプリを終了させたり、iPhoneを強制終了させたりといった対処法が推奨されている。

さて、バッテリの減りが早くなるとされるiOS 7.0.6はアップデートしない方が良いのだろうか。本来であれば、新しいOSで不具合が生じた場合は、アップデートを保留することもひとつの手なのだが、iOS 7.0.6については早めにアップデートすることが推奨されている。

理由はiOS 7.0.6が、重大なセキュリティバグを修正するアップデートであるからだ。具体的には、サーバー間の通信を暗号化するSSL接続が正常に利用できず、悪用されると通信を盗聴される可能性があった。iOS 7.0.6ではこれらの脆弱性を修正している。

今回、iOS 7.0.6で報告されているバッテリの減りが加速する現象も、ユーザーとしては困る問題だが、それでもセキュリティの問題を先に修正した方が良いだろう。