理論上はこの方法で避難所の通信は回復すると見られているが、たとえば被災地周辺に被災していない携帯電話基地局が残っていた場合は、電波が干渉しあってしまうことも考えられる。また、避難所周りに柵などがあった場合、電波の周波数帯によっては遮断されてしまう可能性もあるなど、不安定な要素もある。

今後は実際に「いず」を用いて訓練を行い、通信の回復をより確実なものにしていくとのことだ。

この他、備蓄品紹介コーナーでは、KDDIの都内事務所に準備しているというパンやクラッカー、水でもどして食べられるご飯などの試食も行われた。

備蓄品紹介コーナーでは試食も

水やお湯を注いで待てば食べられる五目ご飯を実際に試食させていただいたが、保存食とは思えないほどおいしいご飯で驚かされた。

災害が起きたとき、携帯電話は欠かすことのできないライフラインとなる。遮断された通信が回復するまでにどんな作業が行われるのかを知っておくのは、不安を解消する上でも重要なことではないだろうか。