バルキリーが動くようになる?

Area IIの入ってすぐ右側にある「バルキリー VF-25F」は、TVアニメ『マクロスF』に登場する架空の可変ロボットである。この実物大バルキリーはこれまで、「マクロス超時空展覧会」等の期間限定イベントで展示されたことはあったが、常設で展示されるのは今回が初めて。

「バルキリー VF-25F」の実物大模型。フェンスの外側から眺める形となる

河森正治氏、古田貴之氏、天神英貴氏(左から)の3氏がタッグを組んで実現

この展示は、千葉工大・未来ロボット技術研究センター(fuRo)と、マクロスFの総監督・メカデザイナーである河森正治氏、アートディレクターの天神英貴氏とのコラボレーションにより実現したもの。今回の展示のほか、本物のロボットを開発する「マクロス feat. CIT」プロジェクトも数年前からスタートしているという。

マクロスファンだというfuRoの古田貴之所長は、これについて「今はまだ架空のロボットだが、いつかはこのバルキリーも動くようにしたいという思いを込め、マクロス feat. CITプロジェクトを発動した。皆さんと一緒にマクロス世界のようなロボットを実現して、いつかは宇宙を目指したい」と言及。

現在開発しているロボットについては、「すでに河森監督からデザインはもらっていて、プロトタイプができたところ。マクロスの精神が入った"とんがったロボット"を作ろうとしている」(同)とのこと。サイズや機能について、詳細は明らかにされなかったが、2年以内の完成を目指しているそうだ。

また展示の実物大バルキリーについてだが、これについても、一部を可動にすることを計画しており、現在、「油圧アクチュエータの選別を行っているところ」(同)だという。今後のアップデートにも注目しよう。

表側からは見えないが、柱の裏側には河森監督による直筆のサインが

バルキリーの右手。ガウォーク形態ではこれに掴まれるのが定番

コックピットはかなり狭い。河森監督はギリギリで入ることができたそう

汚れや小物など、演出は細かい。いろいろチェックしてみると面白いだろう