電気通信事業者協会(TCA)は7日、2014年2月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、NTTドコモが26万7,900件で、2カ月ぶりに首位に返り咲いた。MNPの転出入は依然として転出超過が続くが、数値は大幅に改善した。純増数2位はソフトバンクモバイルで26万6,000件、3位はKDDIで22万500件という結果となった。

2014年2月末時点の純増数はNTTドコモが2カ月ぶりに首位の座についた。純増数の増加について同社広報部は「ドコモの学割2014」など学生向けの販売施策を強化したことで、若者を中心にして、新規契約およびポートイン(MNPによる転入)が増えたことが要因としている。MNPによる転出入はマイナス4万8,100件となり、依然として転出超過が続くが、今年度中で最も少ない数値としている。

KDDIについては、純増数は主要3キャリアのなかで最下位と低迷したものの、MNPの転出入はプラス4万1,600件の転入超過。同社広報部は、MNPの転入超過が大きかったことで、好調を維持していると認識。好調の要因については、1月にスタートした学割などの各種キャンペーンなどの施策、800MHz帯のLTEの実人口カバー率99%向けたPR、Androidスマートフォンの冬春モデルの販売開始などが功を奏したとみている。

ソフトバンクモバイルについては、同社広報部は2011年7月から32カ月連続で20万件増となっており、好調を維持していると認識しているという。同社のMNP転出入はプラス9,000件の転入超過となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 267,900 62,589,700
KDDI(au) 220,500 40,027,300
ソフトバンクモバイル 266,000 35,275,300
携帯電話総計 754,200 137,892,300

なお、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -5,000 3,300
KDDI(au) -1,000 25,100
ソフトバンクモバイル -11,900 76,000

(記事提供: AndroWire編集部)