これは、ディスプレイ横のベゼル(縁)が狭くなったから。最近は他社ハイエンド機も軒並み狭ベゼルを実現しているので、これは当然の流れといえる。その他、CPUが若干スペックアップし、バッテリー容量が多少増えている。どれも地味な改良点だが、すでに完成されていたXperia Z1という機種をよくここまで磨き上げてきたなと感心する。とはいえ、Xperia Z1ユーザーに買い替えを促せるほどの違いかというと、ちょっと微妙なところではある。正直、数値上では劇的な差はないからだ。

しかし、実際には上記のスペックの数値に出ていない部分で、Xperia Z2はかなりの進化を遂げている。

一つは、液晶ディスプレイにIPS方式を採用した点だ。解像度はフルHDのままで同じだが、視野角が広く、見え方はかなり綺麗になったという。Live Color LEDを採用したことで、テレビの「ブラビア」と同等の色域になったことも大きい。簡単にいえば、"スマホが最新のテレビに追いついた"のだ。写真や動画のビューワーとしてスマホを使用するなら、Z2は現時点で最高の機種の一つと言えるだろう。

解像度はフルHDで変わらずだがテレビの「ブラビア」と同等の色域に