バッファローは2月21日、ハイレゾオーディオ向けブランド「DELA」としてNAS(ネットワークHDD)「HA-N1ZS10」「HA-N1AH20」、およびオーディオLANケーブルを発表した。ケーブルは3m(型番「HA-C1AE30」)、2m(型番「HA-C1AE20」)、1m(型番「HA-C1AE10」)、0.5m(型番「HA-C1AE05」)のものが用意される。HA-N1ZS10とHA-N1AH20は受注生産品で、C1AEは3月下旬発売。いずれも価格はオープンとなっており、推定市場価格はHA-N1ZS10が70万円台後半、HA-N1AH20が10万円台後半、HA-C1AE30が6,000円台半ば、HA-C1AE20が5,000円台半ば、HA-C1AE10が4,000円台半ば、HA-C1AE05が4,000円前後だ。

上が「HA-N1ZS10」、下が「HA-N1AH20」

「ハイレゾ音源を妥協せずに楽しむためには、オーディオファンの視点で作られたオーディオが必要になる」と同社が謳う、厳選したパーツを用いて作られたオーディオ向け製品群。ぎりぎりまでコストダウンが図られるPC周辺機器では、可聴帯域のノイズや振動音が許容され、オーディオ向きではなかったとし、「DELA」シリーズではオーディオファンの視点で徹底的に伝送品質にこだわり、オーディオプレーヤーの性能を引き出せるよう設計している。

N1Zでは専用設計のバッファローメモリ製SSD(512MB×2基)や、チューニングにチューニングを重ねた高剛性ボディを採用。フロントはブラスト仕上げのアルミ素材で厚さが7mm、トップとサイドは5mm厚のアルミ素材、ボトムは1.2mm厚のスチール素材が用いられている。SSDの採用などで高速化が図られており、起動は約18秒と高速。

一方のN1Aでは、強力な電源ユニットや厚板仕様のシャーシ、ファンレス設計が採用されている。ストレージは3.5インチHDD(1TB×2基、ミラーリング設定済み)。フロントはヘアライン仕上げ、トップとサイドは1.6mm厚のスチール素材、ボトムは1.5mm厚のスチール素材製だ。

N1Zでは専用設計されたSSDが用いられている

メディアサーバーソフトには「TwonkyMedia Server 7.1.1-DSD」が採用されており、ジャケット表示、AIFFメタデータ、DFFサポートなどで改善が行われている。配信可能ファイル数は100,000ファイル以上。

サポートファイルはDSF、DFF、FLAC、WAV、ALAC、AIFF、AAC、MP3、WMA、OGG、LPCMで、サンプリング周波数は44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176kHz、192kHz、2.8MHz、5.6MHz、11.2MHz、対応ビット数はPCMが16~32bit、DSDが1bit。これらは共通仕様となっている。

その他の主な仕様は次の通り。搭載する接続インタフェースはN1Zが高品質デュアルLAN端子(ライトパイプ装備)、USB 3.0×3基(背面)、電源出力端子(USB2.0規格、電源供給専用)、アース端子で、N1Aが高品質デュアルLAN端子(ライトパイプ装備)、USB 3.0×3基(背面)、USB 2.0×1基(正面)、電源コネクタはいずれも3Pインレット、消費電力は2モデルとも60Wとなっている。サイズはN1ZがW350×D370×H60mm、N1AがW430×D350×H60mm、質量はN1Zがいずれも7kgだ。

上はN1Zの背面、下はN1Aの背面