国内事業の状況

続いて、国内事業の状況について説明した。ソフトバンク最大の危機とも言われた、NTTドコモのiPhone販売参入。「新型iPhoneをどのキャリアから買いたいか」という事前のアンケート調査でも、ソフトバンクは他社に差をつけられて最下位だった。

しかし結果は、iPhone 5s/5cの累計販売シェアでソフトバンクが一番(39%)を記録したという。孫社長は「問題が生じても、常に解決策を見いだして突破していくのがソフトバンクの企業文化」と誇らしげに語った。

NTTドコモがiPhoneの販売に参入しても、ソフトバンクのiPhone販売シェアは一番だった

年間純増数に関して、ソフトバンクは6年連続でNo.1となった。イー・モバイル、ウィルコムを含んだソフトバンクグループの年間純増数は410万件(うちソフトバンクモバイルは344万件)で、他社(NTTドコモ119万、KDDI(au)280万)に差をつけている。そして累計契約数は、Sprintを含む日米で1億人を突破した。

ソフトバンクグループの年間純増数は410万件(写真左)。累計契約数は、Sprintを含む日米で1億人を突破した(写真右)

ARPU(1契約あたりの月間売上)については、4490円と「順調に推移」(孫社長)。ユーザー数を増やしながらARPUを保ったことに意味があると評価した。

モバイルサービスの売上は、31%の増収を記録。チャイナモバイルの+14%、米ベライゾンの+8%、米AT&Tの+4%、NTTドコモの-4%を引き合いに出し「モバイルサービス売上の増減率では世界1位である」とアピール。モバイル営業利益は、Vodafone Japan買収後の9倍となる5,146億円を記録した。

孫社長は「他社の売り上げが横ばいなのは、ARPUを下げているから」と指摘(写真左)。モバイルサービス売上は31%増を記録した(写真右)

モバイル営業利益は、Vodafone Japan買収後の9倍となる5,146億円を記録した