質疑応答

発表会のあと、質疑応答の時間がもうけられた。MOVERIO Apps Marketではどのくらいの数のアプリが用意されているのか、との質問にセイコーエプソン ビジュアルプロダクツ事業部HMD事業推進部の津田敦也部長は「発売当初は30ほどのアプリが利用できる見込み」と回答。有料、無料の区別はコンテンツの開発者が自由に選択できる仕様だという。Google Play非対応の理由については「Googleさんと話を進めているところで、現在はまだ非対応となっています」と答えた。様々な機能を搭載するBT-200と、スマートフォンでの提供を前提にしたGoogle Playとの「マッチングがとれていない」(津田氏)状態だという。

質疑応答において記者の質問に答えるセイコーエプソンの津田敦也氏

ソニーやGoogleなどもスマートグラスの開発を進めている。他社製スマートグラスと比較した場合のBT-200の優位点について教えてください、との質問にエプソン販売の中野氏はWebブラウジングできる点、重量が軽い点を挙げたほか、「両眼シースルーの構造により、AR技術の拡張用途の広がりが期待できる」点も優位点であるとの認識を示した。BT-100の発表会では販売目標を1万台に設定していたが達成できたのか、という質問に中野氏は「現在は5000台しか販売できていない」と回答。今回のBT-200は、その際にユーザーから寄せられた声をもとに改良を重ねた製品であると繰り返し説明した。

発表会の最後には、特別ゲストとして元F1レーサーの中嶋悟氏が招かれた。エプソンでは31年間にわたり、中嶋悟氏のスポンサーを務めている。中嶋氏は「BT-200を使ってレーシングゲームをしてみたい。トレーニングジムで自転車をこぎながら映像コンテンツを楽しむのも良いのでは」と語った。

中嶋氏と平野社長によるトークセッションの様子

(記事提供: AndroWire編集部)