JVCケンウッドは1月18日、密閉型インナーイヤーヘッドホン「HA-FX850」「HA-FX750」「HA-FX650」を発表した。発売は2月下旬。価格はオープンで、推定市場価格はHA-F850が38,000円前後、HA-FX750が28,000円前後、HA-FX650が19,000円前後となっている。

左から「HA-FX850」「HA-FX750」「HA-FX650」

3製品は、ウッドコーンスピーカーと同様に"木"を振動板の素材として使用した「ウッドドームユニット」を採用するヘッドホン。これまで同社では、HA-FX500、HA-FX700と、ウッドドームユニットを採用したヘッドホンをリリースしてきた。今回発表された3モデルは、ハイレゾ音源再生に対応した、新世代のウッドドームユニットを採用したインナーイヤーヘッドホンだ。

新しいウッドドームユニットインナーイヤーヘッドホンでは、ユニット前面に音を拡散させるためのウッドディフューザーを配置。さらに、HA-FX850とHA-FX750では、ウッドドームの背面にウッドプレートを配置することで、ハウジング内での響きを向上させている。

3製品では、ユニットを、ウッドダンパーとブラスリングという比重の異なる素材で押さえることで、振動ロスを広帯域、低減。解像度の高いサウンドを実現している。HA-FX850とHA-FX750では、ウッドリングの後方にもブラスリングを配置する「アコースティックハイブリッドダンパー」構造により制振性を向上。さらに解像度を高めている。また、ハウジング後部にも、振動を吸収するためのウッドリングアブソーバーが配置されている。

「HA-FX850」の分解図

イヤピースは、内壁にディンプルを設けることで、不要な振動を抑制する「スパイラルドットイヤピース」を採用。濁りのないサウンドを実現している。

ドライバーユニットはHA-FX850がφ11mm、HA-FX750がφ10mm、HA-FX650がφ8.5mmで、再生周波数帯域は、HA-FX850が6Hz~45kHz、HA-HX750が6Hz~40kHz、HA-FX650が6Hz~30kHzだ。出力音圧レベルは、HA-FX850が106dB/1mW、HA-FX750が105dB/1mW、HA-FX650が100dB/1mW。いずれもインピーダンス16Ωで、最大許容入力は200mWだ。

コードはY字型で、長さは1.2m。HA-FX850のみMMCX端子を採用する着脱式となっている。コードを除いた質量は、HA-FX850が約13g、HA-FX750が約11.2g、HA-FX650が約9.5gとなっている。