米Googleが間もなく公開するモバイル用Chromeブラウザのアップデート(Android、iOS)でデータ圧縮機能が利用できるようになる。設定で有効にすると、Webブラウジングにおけるデータ転送量が最大で50%にまで削減される。ページロードが短時間で完了するようになり、また利用しているデータプランにデータ転送量の上限がある場合、データ枠の中でより多くのWebブラウジングを行えるようになる。

データ圧縮を有効にした場合、ChromeはGoogleのサーバで動作するSPDYプロキシに接続する。一般的なWebページの表示では画像がデータ転送の60%を超えるため、JPEGやPNGなどの画像をより効果的にファイルサイズを縮小できるWebPにトランスコードする。そしてHTML、JavaScript、CSSリソースなどから、コメントやメタデータなど不要なものを取り除き、gzipで圧縮して端末に送る。

データ圧縮機能を利用すると、Webブラウジングのデータ転送量を半分にまで削減できる。

このほか、Android用にはWebサイトへのショートカット・アイコンをホームスクリーンに作成する「Add to homescreen」がメニューに加わる。mobile-web-app-capableタグが含まれているWebサイトは、ショートカットからフルスクリーンで表示され、ネイティブアプリのような見た目で利用できる。

またiOS用ChromeでGoogle翻訳を利用できるようになる。ユーザーの言語ではないWebページを開くと翻訳バーが表れ、翻訳ボタンをタップするだけで翻訳が行われる。