Broadcomは、Wi-Fiでの高解像オーディオストリーミングに対応したWICED(Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices)ソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。

同キットにより、ドッキングステーションやケーブルを使用することなく、オーディオコンテンツをWi-Fiネットワークに接続されているあらゆるデバイスからスピーカに直接配信できる製品が実現する。Apple AirPlayのサポートがあらかじめ組み込まれている他、DLNA(Digital Living Network Alliance)規格やAndroid用の最新のストリーミングアプリケーションにより、スマートTVやポータブルスピーカ、メディアプレーヤ、セットトップボックス、サウンドバーなどの製品とホームメディアデバイスをシームレスに接続できるようになる。WICED Audioでは、同期技術の向上とレンジの拡大により、単一のWi-Fiネットワーク上で複数のスピーカを使い、複数の構成を実現できる。

具体的には、容易に組み込み可能なターンキーのワイヤレスモジュールであり、オーディオスピーカとの802.11n Wi-Fi接続が可能。独自のAPIにより、アプリケーションを素早く実装し、インターネットを介してオーディオをスピーカに直接ストリーミングできる。また、オーディオD/Aコンバータ(DAC)とのインタフェースを精密なクロッキングで直接呼び出すことができるI2SドライバとAPI機能を備える。さらに、16/24ビットオーディオサンプルの他、44.1/48/96KHzなど複数のオーディオサンプルレート、WavPackやCeltなど、広く普及しているオーディオコーデックに対応する。この他、Wi-Fiパケットからのタイミング情報を利用する同期アルゴリズムを備える。

なお、同キットはすでにサンプル出荷を開始している。