米国・ラスベガスで開催される世界最大級の家電イベント「International CES 2014」が、7日(現地時間)から開幕する。それに先立ち、事前イベント「CES Unveiled」が開催された。小規模ブースが一堂に会したイベントで、開幕するCESを盛り上げるおなじみのイベント。

CES Unveiledで注目を集めていたのは、Lenovoが発表したばかりのタブレットやPCなどの新製品。特に8.3インチ1,920かけ1,200ドットの液晶ディスプレイを搭載した「ThinkPad 8」、Haswell・WQHD(2,560×1,440ドット)ディスプレイを搭載した「ThinkPad X1 Carbon」、Androidを内蔵した4Kディスプレイ「ThinkVision 28」といった注目製品がラインナップされている。

ThinkPad 8

ThinkVison 28

ThinkPad 8は、Bay Trail、SSD 128GB、Windows 8.1 Pro、LTEモジュールといったスペックも選択可能で、ハイスペックながら同社直販サイトでは399ドルから購入可能。米国では1月下旬からの発売予定。

片手でも持てる8.3インチのThinkPad 8

本体背面

本体側面

底部

純正カバー。マグネット式で閉じるとスリープになる。カメラ部分を折り曲げると、自動でカメラも起動するギミックも搭載

横持ち

デスクトップ画面

Liquid Imageが出展していたのは、アクションカメラ「Ego LS」。カメラとしては有効画素数800万画素センサー・広角レンズを搭載し、1080pのフルHD動画を撮影可能なカメラで、「GoPro」が人気のアクションカメラのジャンルの製品としては比較的普通のカメラ。無線LANとBluetoothを内蔵し、スマートフォンからのリモートコントロールにはBluetooth、映像転送には無線LANを使う。

カメラとしてはGoProに近い形

LTEモジュールを装着したところ

新しいのは、別売のLTEモジュールを用意しており、映像を携帯回線を使って転送できる、という点。ライブストリーミングにも対応し、回線としてはVerizon Wirelessを使う。現時点ではVerizon以外の回線には対応せず、海外への展開も対応バンドなどの関係で現状では未定だという。

ゴーグルに装着するアクションカメラも出展。こちらは無線LANとBluetoothを内蔵

カメラ本体は199ドルで6月の発売。LTEモジュールも199ドルで、同じく6月に発売する予定だ。

スマートフォンと連動するセンサー系の製品もいくつか出展。Sen.seの「Mother」は、「Motion Cookies」と呼ばれるセンサーとセットで利用し、気温やモーションセンサーによる活動量などを集約して管理・確認できる製品。「Mother」が複数のセンサーの情報を集約し、それをタブレットなどで確認できる。すでに販売は開始されているが、ユニークな外観やさまざまな使い方の提案が注目を集めていた。

センサーの情報を集約する「Mother」

Motion Cookies

バンドに装着して身につけたり、歯ブラシに装着したり、といった使い方も

管理画面

中国のスマートフォンメーカーMeizuは、米国で初めてスマートフォン「Meizu MX3」を発売するために出展していた。MX3は、5.1型1,800×1,080ピクセルのディスプレイを搭載。big.LITTLEの8コアプロセッサ「Exnos 5410」を搭載したスマートフォンで、Androidをベースにした独自OS「Flyme 3.0」を採用している。

Meizu MX3

大画面ながら片手での操作に配慮したUIで、例えば画面下部から上部に指をスライドさせるとタスク切り替えが表示され、アプリをタッチして上にフリックするとタスク終了、下にフリックするとタスク全終了、ホーム画面で上から下に指をスライドさせてホールドすると、画面が下部に縮小され、上部にも手が届きやすくなる、などといった工夫を盛り込んでいる。

Meizuでは、今後さらに欧州を始め、世界各国に販路を拡大したい考えで、日本にも興味を示しているが、現在の所特に予定はないとのことだった。