今年も残すところあとわずか。本チャンネルで取り上げたニュースのうち、特にクリエイターからの注目度が高かったものをピックアップし、あらためて2013年を振り返ってみたいと思う。

1月

●佐藤可士和プロデュースの「セブンカフェ」発表
セブン-イレブン・ジャパンが、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がプロデュースした、新ブランド「SEVEN CAFE」を発表。コンビニが提供するコーヒーながらとても美味しいと評判になり、その後人気に。

佐藤可士和プロデュースの新ブランド「セブンカフェ」発表-セブン-イレブン

●動画投稿アプリ「Vine」発表
Twitterが、動画共有アプリ「Vine」をiPhone向けにリリースしたと発表。最長6秒の動画を手軽に撮影・共有できるこのアプリは、ユーザーの想像力をかき立てた。大塚製薬のポカリスエットなど企業・ブランドがプロモーションに活用する事例も。

Twitter、140文字ならぬ"最長6秒"のお手軽動画投稿アプリ「Vine」発表

2月

●文化庁メディア芸術祭受賞作品展
文化庁メディア芸術祭実行委員会が、「平成24年度(第16回)文化庁メディア芸術祭受賞作品展」を開催。アート部門最優秀賞のミュージックパフォーマンス「Pendulum Choir」や、エンターテインメント部門最優秀賞の「Perfume "Global Site Project"」などが紹介された。

最先端のメディアアートが集う「第16回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」が開幕

●村上隆『めめめのくらげ』、フッテージ映像が初公開
アーティスト・村上隆がはじめてメガホンをとった4月26日公開の映画『めめめのくらげ』のフッテージ映像が初公開。「僕が今までやってきた芸術の世界観をこの世に問うという想いで、力んでやっています」という村上氏の力作。

用いたCGは1,000カット以上、続編も制作中 -村上隆監督『めめめのくらげ』
【インタビュー】村上隆「日本はアートに対して無知」 - 映画『めめめのくらげ』

3月

●六本木アートナイト2013
今年も東京・六本木エリアにて、3月23日から24日にかけて「六本木アートナイト2013」が開催された。本チャンネルでは、六本木がアート一色に染まる一夜限りの芸術の祭典の模様をレポートしている。

六本木が一夜限りの"アートの海"と化し、灯台や船、港が街を彩った「六本木アートナイト2013」

●ワコム、液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」発表
ワコムは、持ち運びに便利な小型の液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」を発表。本チャンネルでは、その最速レビューも掲載した。

ワコム、10万円以下の高性能な小型液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」発表

4月

●エイプリルフールのネタ合戦
Web業界では毎年恒例となった、企業によるエイプリルフールのネタ合戦。ユーザーを愉快にだまそうと制作されたウェブコンテンツをまとめてご紹介した。

見たものを愉快にだます、エイプリルフール恒例のネタ合戦まとめ - その1
Twitter有料化のお知らせやダイオウイカの天ぷら発売も!見たものを愉快にだます大盛り上がりのネタ合戦まとめ - その2
Google Mapは宝の地図に変貌、一方Yahoo!映画は? -エイプリルフールおもしろネタ合戦

●ワコム「Cintiq 22HD」マルチタッチ対応版の発売を発表
ワコムは、液晶ペンタブレット「Cintiq 22HD」(2012年7月発売)にタッチ機能を搭載した「Cintiq 22HD touch」を発売すると発表。

ワコム、液晶ペンタブレット「Cintiq 22HD」のマルチタッチ対応版を発売

5月

●Adobe MAX 2013開催
米カリフォルニア州ロサンゼルスにあるロサンゼルスコンベンションセンターおよびノキアシアターにおいてアドビ システムズ主催のユーザーカンファレンス「Adobe MAX 2013」が開催。ウェブ上でのライブストリーミングも行われた。

1年半ぶりの「Adobe MAX」の"クリエイティブカンファレンス" - Adobe MAX 2013開幕

●アドビ、Adobe Creative Cloudの大幅アップデートを発表
アドビ システムズは、ユーザカンファレンス「Adobe MAX 2013」の基調講演においてAdobe Creative Cloudの大幅なアップデートを発表。Creative Suiteの新バージョン開発を終了し、今後はCreative Cloudのみで最新ツールを提供するとした。

アドビ、Creative Suiteの新バージョン開発を終了 -今後はCreative Cloudのみで最新ツールを提供

6月

●「TOKYO CITY SYMPHONY」カンヌで銀賞
森ビルが六本木ヒルズ開業10周年を記念してオープンしたウェブサイト「TOKYO CITY SYMPHONY」が、第60回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいて、サイバー部門のシルバー賞を受賞。同サイトは、1:1000スケールにて制作した東京の都市模型を舞台に、ユーザーが自由に3Dプロジェクションマッピングを投影し、オリジナルの映像や音楽が楽しめるというもの。

プロジェクションマッピングを体験するサイトがカンヌライオンズ銀賞を受賞

●16万円の3Dプリンター「CubeR」展示
イグアスは、渋谷の3Dプリンターショールームにて、低価格なパーソナル3Dプリンター「CubeR」(価格:16万円(税別))を展示。米国スリーディー・システムズ社が開発したもの。材料供給はカートリッジ方式となり、1本のカートリッジ(1本あたり6,000円)でiPhoneケースを15個程度作ることができる。

東京都・渋谷にて、16万円の個人向け3Dプリンター「CubeR」を展示

今年上半期ならではの話題は、3Dプリンターがクリエイターにとって徐々に身近な存在になってきたことだろうか。ご紹介した「CubeR」をはじめ、比較的安価な3Dプリンターが市場に登場し、メーカーによる競争が激化し始めた。それを活用したプロダクトのアイデアや、3Dプリンターで制作を行いたいクリエイターを支援する取り組み、そしてウェブプロモーションなども盛んに行われ、本チャンネルを賑わしてくれた。