三菱電機は12月17日、小型・低消費電力の4波長集積型100Gbps EML TOSA「FU-401REA」を発表した。

スマートフォンの普及や動画配信サービスなどの拡大を背景に、通信量は急速に増大しており、光通信の基幹ネットワークは10Gbpsから40Gbps、さらには100Gbpsへの高速化が求められている。一方、通信に使用される伝送機器は限られたスペースに設置されるため、装置の一層の小型化と低消費電力化が課題となっている。

同製品は、4つの25Gbpsの光信号を多重伝送することで、1本の光ファイバで伝送速度100Gbpsを実現。IEEE 100GBASE-LR4にも準拠する。また、4つの光信号を1つに束ねる光合波器を搭載し、4つ必要だったTOSAを1つに集約した。これにより、実装面積を約1/4に縮小し、CFP2など小型光トランシーバにも搭載できる。さらに、実装しやすいフレキシブル印刷配線基板を採用し、小型光トランシーバの生産性向上に寄与する。

この他、EML素子の改良により、動作温度を約15℃向上させた。これにより、動作温度までの冷却に必要な消費電力を約50%低減し、光トランシーバの低消費電力化に寄与する。

なお、サンプル価格はオープン価格。2014年4月1日よりサンプル出荷を開始する。

三菱電機の4波長集積型100Gbps EML TOSA「FU-401REA」