ScanSnap Organizerで管理しているデータをWord/Excel/PowerPoint形式に変換

すでにスキャン済みのPDFファイルを変換したいときは、iX500に付属する文書管理ソフト「ScanSnap Organizer」のアプリケーション連携機能を使う。通常、iX500でスキャンしてPDF保存するファイルは、ScanSnap Organizerで管理することになる。ScanSnap Organizerについては、『ゼロからはじめる「ScanSnap」第3回 - 付属の文書管理ソフト「ScanSnap Organizer」をマスターしよう』も参照してほしい。

ScanSnap Organizer上で変換したいPDFファイルを選択し、リボンインタフェースの「ホーム」タブ-「アプリケーション」から、「Word文書に変換」、「Excel文書に変換」、「PowerPoint文書に変換」のいずれかを実行する。ABBYY FineReaderの機能を使って直ちに変換が開始され、終了するとクイックメニューを利用したときと同じように、アプリケーション(Word/Excel/PowerPoint)が起動する。複数のPDFファイルをまとめて変換処理できるのが、この機能のメリットだ。

ファイルを選択して、「アプリケーション」ボタンの下にある「▼」をクリックし、呼び出したい機能を選択する

なお、ABBYY FineReaderの設定を変更したいときは、ScanSnap Organizerのオプション画面にある「アプリケーション」メニューから設定画面を起動できる。設定内容は、前ページで解説したクイックメニューから呼び出すものと同じだ。

ScanSnap Organizerのオプション画面。アプリケーション一覧でABBYY FineReaderの項目(Word/Excel/PowerPoint、3つのうちどれでも構わない)を選択して、「設定」をクリックすると、設定画面を呼び出すことができる

スキャンする原稿をWord/Excel/PowerPoint形式に変換するメリットは、やはり各アプリケーションを使って編集できるようになることだ。原稿のレイアウトや図版要素、表組、罫線などを完璧に再現するのは難しいが、これは他のOffice文書変換ソフトでもそれほど変わらない。特に仕事で役立つ機能といえるだろう。