既報の通り、レノボ・ジャパンは26日、Windows 8.1を搭載した8型タブレット「Miix 2 8」を発表した。重量350グラムと超軽量で薄型のボディを実現しながら、バッテリ駆動10時間を確保し、CPUに"Bay Trail-T"を搭載することで処理性能も高い。価格も32GBのOffice付属モデルで店頭予想42,800円と手ごろだ。製品の発表会場にて、短い時間だが実機に触れることができたので、その模様をちょっとレポートしておこう。
製品スペックの細かい部分などは、こちらのリンクの別記事を参照いただくとして、Miix 2 8を実際にさわった最初の感想を述べると、「とにかく軽い」ということだ。重量350グラムは、同クラスのWindows 8.1タブレットと比較して、現行品ではおそらく最軽量だろう。本体の薄さも8.35ミリと極薄。ラウンドシェイプされたボディデザインと相まって、(手の大きさで個人差はあるだろうが)片手でもかなり持ちやすかった。
Miix 2 8の特徴。なんといっても軽さと、そして薄さが際立つ。しかしながらバッテリは公称で10時間のスタミナを実現 |
本体のサイズや各部インタフェースなどの紹介。Wi-Fiモデルだが、GPSを搭載しているのもポイント |
今回触ることができたMiix 2 8は、CPUは物理4コアで動作周波数1.33GHzのIntel Atom Z3740、ストレージはSamsung MCG8GC(参考までに、下にストレージベンチマークの結果も掲載)、メモリは2GBのDDR3をシングルチャンネルで搭載していた。このあたりのスペックは競合他社の同クラス製品とほぼ横並びだろうし、バッテリも同クラス製品並みのスタミナだ。にもかかわらず、競合比でかなりの軽量を実現しているというのは、同社担当者いわく「技術蓄積の成果」という。
CPUは物理4コアで動作周波数1.33GHzの「Intel Atom Z3740」。タブレット向けのBay Trail-Tである |
メモリ、プラットフォームとしてはデュアルチャンネル対応も可能と見られるが、ここではシングルチャンネル |
さて、8インチサイズのWindows 8.1タブレットとなると、気になる方も多いであろう「艦これ」の動作具合だが、もちろん試してみた。ちなみにこの"艦これ"というのは、角川ゲームスが開発しDMM.comがサービスを提供する艦隊育成シミュレーション「艦隊これくしょん -艦これ-」のことである。プレイヤーはゲーム内で提督の任に就き、軍艦を擬人化した艦娘(かんむす)を、資源を運用して建造したり戦闘したりしながら、集め育てていくというゲームである(参考記事はこちら)。
実機での動作の動画を以下に掲載するが、環境としては、ブラウザにはMiix 2 8標準搭載のIEを使い、回線は筆者手持ちのドコモLTE回線のスマートフォンでのテザリングを利用した。おおまかにゲーム起動から、軽く艦隊編成などをし、戦闘海域に出撃して一戦交え、帰還するところまでをプレイしてみた。編成画面でのキャラクター画像の表示でややもたつく場面はあるものの、おおむね動作はサクサクと快適だ。非力なマシンだと"ひっかかる"ことが多い戦闘エフェクトもスムーズに処理できていた。"艦これ"においては、編成画面のもたつきも含めて、Intel Core搭載のUltrabookと遜色無い動作が期待できると思ってもらって問題無いだろう。
動画 |
---|
<<動画>> Miix 2 8で"艦これ"をプレイ。ノートPCと遜色無い動作で楽しめた |
ところで、海外版のMiix 2 8では3G SIMカードが挿せるモデルがあるのだが、日本国内版モデルのラインナップではこのカードスロットが省かれている。この3G SIM対応について、将来的な予定も含めて、同社によれば「現時点では、よほどのことが無い限り予定は無い」という。海外では新興国中心に3Gの需要が高いため、ワールドワイド展開モデルであるMiix 2 8は3G対応を優先している。一方で日本国内の状況として、先進国に限ってもLTEが突出して普及しており、「やるのであればLTE対応」という意向があるためだという。少し残念ではあるが、LTE対応の次期モデルに期待して待つしかないだろう。