Lenovoの新製品発表会は、いろんな"体験"が盛りだくさん!

10月30日、東京・秋葉原ダイビルにて行われたLenovoの新製品発表会は、普段の同社の"お堅い"イメージを覆し、プレゼンターを務めるレノボ・ジャパン コンシューマ事業部製品統括兼ノートブック製品担当である櫛田弘之氏、デスクトップ・タブレット製品担当藤井宏明氏の出で立ちもスーツではなくラフな装いで、ユーザーが新製品の利用シーンをイメージしやすいデモンストレーションも併せて披露するものとなった。

発表各製品の詳細記事
レノボ、スタンドでの自立が可能なAndroidタブレット"YOGA TABLET"2モデル
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/30/096/
レノボ、3,200×1,800ドットの13.3型液晶を搭載したUltrabook"Yoga 2 Pro"
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/30/095/
レノボ、2つのモードでタッチ操作が快適な14型Ultrabook「Flex 14」
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/30/352/
レノボ、複数のユーザーで囲んで使えるタッチ対応テーブルPC「Flex 20」
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/30/326/

いざ発表会会場へ足を踏み入れると、会場上手側になにやらスタジオセットのようなものが。リビングダイニング、ベッドルーム、街角の喫茶店……。我々ユーザーの生活に深く密接したシーンが再現されていた。

また、デスク上には本日発表となるタブレット製品が。早く触ってみたいという欲求に抗いながら、いつもと異なる発表会の雰囲気にワクワク感が膨らむなか、スタートしたのが米国ロサンゼルスから世界同時配信となる新製品発表会のライブ中継だった。

Lenovo Senior Vice President and Chief Marketing OfficerのDavid Roman氏

スクリーンに映し出されたLenovoのSenior Vice President and Chief Marketing OfficerのDavid Roman(デイビッド・ロマン)氏。「世界は急速に様変わりし、我々も時代に合わせ変化している。しかし、未だに変化していないものがある。それがタブレットPCだ」そう述べたDavid Roman氏は、ひとりのプロダクト・エンジニアを採用したという。そう、アシュトン・カッチャー(俳優、ちなみに最近では映画『スティーブ・ジョブズ』でジョブズ役を演じており、今回の採用はかなり意味深!?)その人だ。

Lenoboのブランドアンバサダーに就任したアシュトン・カッチャー氏。レノボ社員としての社員証も配布されたそう

Lenovo入社初日を過ごした様子を納めた映像が映し出され終えると、舞台上に招き入れられたアシュトン・カッチャー氏。ワールドワイドでのブランドアンバサダーとして就任した彼は、プロダクト・エンジニアとしての意気込みを語るほか「(YOGA TABLETを手に取り)このようなデバイスによって解決できる問題を解き明かしていきたい」とも。

また、彼自身のデジタルデバイスとの関わりを語りながら、「昔はその人だけのデバイスだったものが、今やグローバルに繋がりを持ち世界との窓へと進化した」とプロダクト・エンジニアらしい意見も。

YOGA TABLET 8を手に自身のPCに対する思いを語るカッチャー氏。カッチャー氏はTwitterなどIT系スタートアップに対する投資家としても知られている

「Lenovoらしいユニークなタブレットマシン、それが『YOGA TABLET』なのです」と紹介しつつ、本製品の特徴でもある内蔵されたスタンド、非常に持ちやすいハンドル、片手でカンタンにアプリケーションを切り替えやすいUI、18時間(YOGA TABLET 10。YOGA TABLET 8は16時間)もの駆動時間を誇るバッテリー性能など、製品の特徴を雄弁に語るその姿は、まさに製品開発のメイン担当者。ブランドアンバサダーとして、パワフルでエモーショナルなプレゼンテーションを披露してくれた。

タブレットマシンが持つ問題を解決し新たな価値を創造する「YOGA TABLET」

タブレット市場への新たな挑戦。その急先鋒としてLenovoが世に送り出すのがYOGA TABLETだ。従来のタブレット製品は「ずっと持っていると手が疲れる」「立て掛けていてもいつ倒れるか心配」などの不満があったと分析。

製品紹介を行うレノボ・ジャパン コンシューマ事業部製品統括兼ノートブック製品担当 櫛田弘之氏。普段はスーツだが今回の発表会は全体的にラフな服装だ

@通常のタブレット利用での不満

そこで、バッテリー部の形状を活かしたチルトモード、手に持つときにバランスも握った感触も良いホールドモード、そして、搭載されたスタンドを起こし安定して立てられるスタンドモードというマルチモードを採用。

YOGA TABLETの特長

3つのモードで利用する

また、Miracastにも対応しており(別売りのワイヤレスディスプレーアダプター『WD100』が必要)、YOGA TABLET内部の写真や映像などを自宅のテレビで見ることもできると、広がる活用シーンの一例を紹介してくれた。

製品デモを担当したデスクトップ・タブレット製品担当藤井宏明氏。別売りのワイヤレスアダプタを外部ディスプレイに装着することで、YOGA TABLET内部の写真や映像をみることができる

バッテリ部分のグリップがあるため、寝ながらでもしっかり持てる

狭いテーブル席で相席になった場合でも、スタンドモードにすることで設置面積がなくともタブレットをおくことができる

圧倒的なパフォーマンスと進化した4つのマルチモードが光る「YOGA 2 Pro」

次いで紹介されたのがYOGA 2 Proだが、まず目を見張るのはそのスペック。QHD+(3200×1800)の13.3型IPS液晶、256GBの大容量SSD、そして、Windows 8.1を搭載しMicrosoft Office Home and Business 2013がプリインストールされており、薄型軽量なウルトラブックでありながら卓越した生産性を予感させてくれる。

スペックが大幅に向上したYOGA 2 Pro

そして、ノートブックとしてもタブレットとしても、クルッとキーボード部を折り畳んだスタンドモード、テーブルに置いた際に滑りにくく傷が付きにくいよう工夫されたテントモードの4つのマルチモードも特徴的だ。

最大の特徴である4つのモードは引き続き利用できる

新シリーズの「Flex」もお目見え

新しいデスクトップのコンセプトとしてLenovoが世に問う「テーブルPC」。挑戦的なモデルとなる「Flex 20」は、背面に用意されたスタンドによって起立し、スタンドモードとテーブルモードを使い分けることが可能。なかでも、テーブルモードで起動する独自UI"Aura"はプロダクトの長所を活かしたものとなっており、複数人数での写真の閲覧やゲームなどをスムーズに行うのに一役買っている。

マウスとキーボードが付属するので普通のデスクトップとしても使える

寝かせて使うこともできる

19.5型HD+液晶で重量も約3.5kgと大きさも重さもあるため「お出掛けのお供に」とは言い辛いが、家族団らんの時間などみんなで共有したい愉しい時間を与えてくれそうだ。

重量は約3.5kgなので家の中での持ち運びなどは簡単に行える

もうひとつの「Flex 14」は、普段は通常のノートPCとして、ハイエンドウルトラブックYOGA 2 Pro同様のスタンドモードを有している。だが、YOGA 2 Proと異なるのがスタンドとして固定する角度が300度となっており、快適で確実なタッチ操作を実現してくれている。

Flex 14。YOGA 2 Proのスタンドモードのような形で使うことができる。300度で角度がロックされるため強めにタッチしてもぐらつかない

新たな価値と体験を。Lenovoの「PC+ユーザーエクスペリエンス」に期待

登場以来大きな変革のなかったタブレットPCに新風を巻き起こすべく投入するYOGA TABLET、ウルトラブックのフラッグシップとして確かな性能を担保しつつ新たな利用しスタイルを提案するYOGA 2 Pro、「テーブルPC」という挑戦的なコンセプトでPCに新たな楽しみ方をもたらしてくれるFlexシリーズ。

多様化するユーザーの環境に応じて選択できる喜びがあるのはもちろん、想像以上の体験をもたらしてくれるであろうこれらの製品。実際に、お店へ足を運んで手にとってその利便性を"体験"してみて欲しい。

会場には「参考展示」製品も多数登場

会場ではまだ日本国内での発売も未定の製品が「参考展示」という形で多数展示されていたので、いくつか写真で紹介する。

8型のWindowsタブレット「Miix 2」

「もう少々お待ちください」ということで早期の発売に期待したい

Flexシリーズの10型モデル。こちらもFlex14と同様に300度程度までディスプレイが開く

29型シネマサイズディスプレイを採用した一体型PC「IdeaCentre B750」

こちらは通常のディスプレイを採用した一体型PC「IdeaCentre B550」

Android採用の一体型PC「Lenovo N308」

ゲーミングPC「Erazer」に小型筐体モデル「X510」