APNは設定メニューから行う。特定の携帯キャリアのネットワークに接続されている状態のとき、iOS 7の「ホーム画面」→「設定」を開くと、もしAPNの設定が可能な場合は「モバイルデータ通信」の項目が出現しているはずだ。これを選択すると「APN」「ユーザー名」「パスワード」等の入力項目が出現する。APNは前述の使用するゲートウェイの名称で、例えば日本通信の「bmobile SIM」では「bmobile.ne.jp」といったインターネットのドメイン名のような名称になっている。ユーザー名とパスワードは必要ないケースも多いが、もし求められる場合は携帯キャリアと契約したプランやサービスに応じたユーザー名/パスワードが識別用に割り当てられていることが多い(実際にユーザーが使っているApple IDとかではない)。必要に応じて入力しておく。またAndroidやPCなどの端末では、複数のAPNを設定して個々に名称を設定できたり、さらに細かい設定を行えたりするが、たいていは上記3つの項目のみで事足りることが多いので、もしうまく動作しなかった場合に見直してみるといいだろう。下記はローミング利用の例だが、DOCOMO USA WirelessがiOS 7でのAPN設定方法を動画で紹介しているので、参考にしてみてほしい。


実際の設定方法だが、国内MVNOの例として日本通信の「bmobile SIM」ではAPN設定をまとめたページを用意してあるので、これを参考にしてみるといいだろう。APNは基本的にすべて共通で、サービスやプランに応じてユーザー名が異なる形態となっている。またIIJmioでは、手動設定ではなくiPhone専用のプロファイルをダウンロードする形でAPN設定を行うようになっている。手動設定だけでなく、こうした形態で自動設定サービスを提供するキャリアもあることがわかる。

下記に、海外のキャリアでのAPN設定例のリンクを紹介しておくので参照してみてほしい。紹介したのは、比較的nano SIM購入難易度の低くて使いやすい東南アジアと英国のものだ。なお、別途アクティベーションが必要あったり、あるいはAPN設定が必要なかったりすることもあるので、詳細は各自調べてから契約してみてほしい。ここで紹介したキャリアは、すべて空港でSIMが購入可能になっている。