端末を手にとったときに感じた第一印象は「非常にすっきりしている」ということだった。そして、電源を入れたときにも全く同じことを思った。Nexus 5には必要最低限のアプリしかプリインストールされていないからだ。Nexus 5は「プレーンの状態」の美しさ、使いやすさを感じさせてくれる端末になっているようだ。

ホーム画面は2画面。Googleの提供するサービスは、あらかじめフォルダにまとめられている

アプリ一覧画面の様子。プリインされているアプリは素朴なものばかり。それゆえに使いやすい

次に、標準搭載されているカメラ機能で写真を撮ってみた。まずは「HDR+」や「パノラマ」といったオーソドックスな機能を試してみる。色はやや強めに出る印象。逆光や暗所といった、あまり撮影に適さないような環境でも鮮明な写真が撮れた。

パノラマモードで撮影。色が強めに出ているのが分かる

マクロモードで撮影(写真左)。HDR+モードなら、明るすぎる/暗すぎる環境でも綺麗に撮影できる(写真右)

本端末は、360度のパノラマ写真の撮影が可能な「Photo Sphere」モードを標準搭載する。Googleストリートビューで、街中の写真を閲覧したことはないだろうか。あの写真が撮れるのだ。ガイドに従って端末を動かしていくだけで良いので、撮影も簡単だった。

Photo Sphereモードの作例(端末のギャラリーでは360度パノラマ写真として閲覧できる)。360度全ての方角を撮影できているのがお分かりいただけるだろうか

ユニークなのは、撮影した360度パノラマ写真を使って「小さい惑星を作成」できること。実際に試してみると、漫画に出てきそうな小惑星ができあがった。遊び心が感じられる機能だ。

小さい惑星を作成してみた。漫画に出てきそうなイメージだ

Nexus 5では、光学手ブレ補正機能を搭載している。これにより、手ブレによる失敗写真はグンと少なくなることだろう。この機能は、動画を撮影する際にも有効だ。試しに手ブレ補正の利用できない従来のスマートフォンと、Nexus 5を重ねて持ち、公園を歩きながら同時に動画を撮影してみた。すると、従来のスマートフォンで撮った動画は画面が小刻みに揺れていたのに対し、Nexus 5で撮った動画では画面の揺れが抑制されていた。

従来のスマートフォンとNexus 5を重ねて持ち、公園を散歩しながら動画を撮影。手ブレ補正の有無による違いを確認できた