速度アップでラインナップを一新

サンディスクは11月8日に都内で記者会見を行い、コンパクトフラッシュカード(以下CFカード)の新しいラインナップを発表した。フラッグシップとして、世界最速の大容量・高性能コンパクトフラッシュカード「256GB サンディスク エクストリーム プロ コンパクトフラッシュカード」も加わる。

サンディスクがCFカードの新ラインナップを発表。サプライズゲストとして南明奈さんがトークショーを行った(後述)

新ラインナップとなるSanDisk Extreme Pro(写真上段)とSanDisk Extreme(写真下段)

CFカードの従来ラインナップは、最大転送速度30MB/秒のSanDisk Ultra(サンディスク ウルトラ)、同60MB/秒のSanDisk Extreme(サンディスク エクストリーム)、最大転送速度90MB/秒(最上位128GBモデルのみ100MB/秒)のSanDisk Extreme Pro(サンディスク エクストリーム プロ)であった。

2013年12月からCF製品をリニューアルし、Sandisk Ultraは最大転送速度50MB/秒(4GBモデルのみ25MB/秒)、SanDisk ExtremeはUDMA7対応(8GBモデルはUDMAのまま)および最大読取り速度が120MB/秒と倍増(最大書込み速度は60MB/秒)。SanDisk Extremeには128GBモデルがラインナップに加わる。

最上位のSanDisk Extreme Proは、新たに256GBモデルが登場。UDMA7対応で最大読取り速度が160MB/秒、最大書込み速度140MB/秒、VPG(Video Performance Guarantee)65相当となる。また、新しい「Extreme」および「Extreme Pro」には、製品はデータ回復ソフト「レスキュープロ デラックス」の1年間使用クーポンが付属。

フラッグシップとして登場するSanDisk Extreme Proの256GBモデル

SanDisk Ultraは最大転送速度が50MB/秒にグレードアップ(4GBモデルを除く)

SanDisk Extremeは最大転送速度が120MB/秒となり、UDMA7対応(8GB製品を除く)に。128GBモデルがラインナップに加わる

SanDisk Extreme Proは、下位製品を含め最大転送速度が160MB/秒にグレードアップ。書込み速度も150MB/秒(256GBモデルは140MB/秒)と高速だ

消費者向けのキャンペーンは、「世界は、忘れたくないもので、あふれている」がテーマ。谷川英司氏、山辺修平氏、古屋遥氏を起用し、世界5カ国の同時ロケによる撮り下ろし作品をWeb上で公開するという。

消費者向けのプロモーションとして、3名の映像クリエーター作品をWebで紹介。こちらも12月初旬から開始される

2010年の世界の記録データとほぼ同じ

サンディスクの小池氏

発表会では、最初にサンディスク 代表取締役社長 兼 サンディスクコーポレーション シニア・バイスプレジデントの小池淳義氏が登壇。データ総量の未来像として、まず2010年の全データが1.2ゼタバイト(ゼタは10の21乗、ギガ/テラ/ペタ/エクサの次に続く単位)で、そのうちNANDフラッシュメモリに格納されたのは0.011ゼタバイトに過ぎないということを示した。これが2020年には40ゼタバイトと33倍に増え、NANDフラッシュメモリに記録されるのは1.183ゼタバイトと、10年間で100倍のNANDストレージ需要があると説明。

需要の背景としては、4つの成長分野を挙げる。2012年から2016年への需要予測として、スマートフォンは3.5倍、タブレットは6.5倍、メインストリームPCのSSDは5倍、エンタープライズ領域では10倍になるという。

サンディスクは2013年に創業25周年。メモリカード専業だけでなく、半導体チップから製造ともなると他に類を見ない。それを支えるのが売り上げの10%を超えるR&D(Research and development:研究開発)への投資だろう

2010年のデータ総量は1.2ゼタバイトというIDCのデータを引用。同様に2020年の推測は40ゼタバイトと33倍の伸び。うちNANDフラッシュメモリに入るデータ量は1.2ゼタバイト弱と、2010年から2020年にかけて100倍以上の伸びになると想定している

その成長エンジンとして、スマートフォン、タブレット、PC(SSD)とエンタープライズ領域の4つがあるという

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