BioShock Infinite(グラフ36~50)

Irrational Games
http://www.bioshockinfinite.com/ja/home

今回から追加した1つがこのBioShock Infinite。といっても内部はUnreal Engine 3を使っているので、そう負荷は高くない。さて、このBioShock Infinite、Steamを経由して購入した場合、Steamから直接ベンチマークユーティリティを起動できる(Photo34)。

Photo34:これだけみるとBenchmark GUIが立ち上がるかのように見える

もっとも実際は単にコマンドラインインターフェースが立ち上がるだけである(Photo35)で、BioShockInfinite.exe自身がコマンドラインオプションを持っており、これを使ってベンチマークを行うことができる。パラメータを選んで実行すると、後は勝手に実行され、最後に結果がCSVの形で自動保存される(Photo36)。

Photo35:一回だけならいいのだが、毎回これを設定するのは結構面倒

Photo36:このメッセージが結構うるさいのだが、これはオプションで消す事が可能

ということで、これを応用してこんなバッチファイルを作って起動することでテストを行った。


BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1280 -resy=720 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1280 -resy=720 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1280 -resy=720 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbatv -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1600 -resy=900 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1600 -resy=900 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1600 -resy=900 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1920 -resy=1080 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1920 -resy=1080 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=1920 -resy=1080 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=2560 -resy=1440 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=2560 -resy=1440 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended
pause
BioShockInfinite DefaultPCBenchmarkMap.xcmap -ForceCompatLevel=7 -resx=2560 -resy=1440 -nosound -norumble -noPauseOnLossOfFocus -fullscreen -rnfrombenchmarkbat -unattended

なんでPauseがいちいち入っているか? というと、BioShockInfinite.exeはベンチマークを立ち上げるとすぐにコマンドラインに戻ってしまうので、Pauseを入れないと"まとめてベンチマークを12回叩き込む"ことになる。

BioShock Infinite本体は当然ながら多重起動ができない(できたらまずい)ので、最初の1発だけが有効で残り11発が全部無効になることを防ぐためだ。このあたり、同期を取るオプションを探したのだが見当たらず、やむなく手動で同期をとっている次第である。ちなみにパラメータを一応書いておくと

  • Graphics Quality : UltraDX11_DDOF
  • Resolution : Custom
  • Aspect Ratio : 16:9
  • Resolution : 1280×720 / 1600×900 / 1920×1080 / 2560×1440

となっている(あとはデフォルトのまま)。

さて、結果であるがこのBenchmarkでは

  1. Welcome Center
  2. Scene Change
  3. Town Center
  4. Raffle
  5. Monument Island
  6. Benchmark Finish

の6つのシーンそれぞれの平均/最小/最大フレームレートと、全体を通しての平均/最小/最大フレームレート、および0.5秒ごとの平均/最小/最大フレームレートを出してくれるという、サービス精神旺盛というか、データがやや多すぎなベンチである。

ただ(2)と(6)に関してはシーンチェンジがある関係でフレームレート測定には適さないとしているのでこれを除き、(1)(3)(4)(5)のシーン全体での結果と、全体の結果をグラフに示した。

まずグラフ36~38が全体を通しての結果である。平均フレームレート(グラフ38)は明確にR9 290Xが優位である。面白いのが最小フレームレート(グラフ39)で、解像度に関わらずほぼ一定になっている。

もっともほかのビデオカードもせいぜい4~5fpsの変動だから、これはGPUの性能以外がボトルネックの可能性もある。逆に最大フレームレート(グラフ38)ではなぜかGTX 780の結果が暴れているが、これを除くとおおむね平均フレームレートとそう傾向が変わらない気がする。

では次に個別のシーンということで、まずはWelcome Center(グラフ39~41)。平均フレームレート(グラフ39)ではGTX 780との性能差がみられないが、最小フレームレート(グラフ40)では30fps近くをずっと維持しているのが面白い。

ただ、2,560×1,440ではガクンと落ちてしまうので、常に高いわけではなく、このあたりの判断は微妙であるが、それでも23.4fps(GTX 780) vs 17.1fps(R9 290X)だから、そう大きな差とも言いがたい。

一方最大フレームレート(グラフ41)は? というと、GTX 780が1,600×900pixelで妙なピークを記録しているもの、高解像度ではむしろR9 290Xの方が高い数値になっており、そう悪い結果ではないように思われる。

次にTown Center(グラフ42~44)。平均フレームレート(グラフ42)は明確に性能差に応じて分離しており、非常に分かりやすいというか、気持ちがいいほどすっきりした結果である。最小フレームレート(グラフ43)も分かりやすく、R9 290Xの圧勝といった感じだ。一方最大フレームレートでは、低解像度のみGTX 780が健闘しているが、あとはR9 290Xの勝ちである。

3つ目はRaffle(グラフ45~47)だが、こちらも傾向はTown Centerとほぼ同じである。面白いのは最小フレームレート(グラフ46)で、HD 7970を除くと全部が2,560×1,440pixelでフレームレートが持ち上がっていることだろうか? あと最大フレームレート(グラフ47)では、低解像度でもGTX 780とR9 290Xが互角になっており、全般的にR9 290X優位という結果である。

最後がMountain Island(グラフ48~50)。傾向的にはこれも同じだが、平均フレームレート(グラフ48)を見るとややGTX 780との性能比が縮まっているようではある。ただ最小フレームレート(グラフ49)では他の製品と大差をつけているし、最大フレームレート(グラフ50)でも一貫して最高フレームレートを維持しているあたり、BioShock InfiniteではR9 290X最速と言ってしまって構わないと思う。

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