NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの主要3キャリアは、9月下旬から10月上旬にかけて相次いで新製品発表会を開催し、2013年冬モデルのスマートフォン新製品などを発表した。また、9月20日にはアップルのiPhone 5s/5cが主要3キャリアより発売され、ついにドコモがiPhoneの販売に参入したことなどが注目を集めている。

スマートフォンの本格普及期に入り、各社ともラインナップが揃ったことで、この秋からスマートフォンデビューを果たした人も多いだろう。従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)から初めてスマートフォンに機種変更した人や、それを検討している人にとっては、慣れない操作面とともに料金面に不安を感じていることがあるかもしれない。

スマートフォンの毎月の利用料金で、フィーチャーフォンと大きく異るのは通話料金のプランだ。LTEに対応した最新のスマートフォンでは、無料通話分のない料金プランが一般的となっており、基本料金は780円/月または980円/月と安いものの、1回あたりの通話料は21円/30秒と高めに設定されている。そのため、通話する機会が多い人ほど毎月の通話料が高額となり、LTEのパケット定額料と合わせた場合に、フィーチャーフォンの頃と比べて毎月の利用料金がかなり高くなってしまうことがある。

そこで、スマートフォンの利用料金を節約するために活用したいのが、ジーエーピーが提供する「G-Call」だ。G-Callは、通話発信する際に、相手の電話番号の前に4桁の番号を付けて電話をかけることで通話料を格安に抑えられるという携帯・固定電話向けの通話サービス。たとえば、G-Callを利用して携帯電話から通話発信した場合、携帯電話宛の通話料は1分計算で30円/分、固定電話宛の通話料は1分計算で20円/分となる。

スマートフォンなどの通話料を節約できるサービス「G-Call」。G-CallのWebページから申し込みが可能

さらに、現在実施中のキャンペーンにより、いまG-Callに登録すると、携帯宛・固定宛の通話がともに10円/30秒の通話料で利用可能。キャンペーンの通話料は、登録すれば今後もずっと適用され、また既にG-Callに登録している人でも、再度登録することで10円/30秒の通話料が適用されるようになる。キャリアの21円/30秒の通話料と比較すると、半額以下となることがわかる。なお、G-Call自体の登録料や基本料金は一切必要なく、利用した通話料のみを支払うこととなる。

とはいえ、電話をかける際に毎回4桁の番号を付けるのは面倒に感じられるかもしれない。しかし、iPhone、Android向けに提供されているG-Callのスマートフォンアプリを使えば、自動で4桁の番号を付けて発信可能だ。G-Callアプリでは、ダイヤルパッドで番号を入力して電話をかけられるほか、端末のアドレス帳を読み込んで、登録されている電話番号に通話発信することが可能。また、発着信履歴から番号を選択して電話をかけることもできる。

G-Callのスマートフォンアプリ。自動で4桁の番号を付けて発信できる

アドレス帳や発着信履歴から電話をかけることも可能だ

なお、ソフトバンクのホワイトプランや、KDDIのLTEプランでは、1時から21時までのキャリア内通話は無料となっているため、電話をかける相手や時間帯によっては、G-Callを利用せずに通常発信したほうがお得になる場合がある。しかし、G-Callアプリでは、発信時にG-Callを利用するか、通常発信するかを選択できるため、電話をかける相手ごとにアプリを使い分けることなく、すべての通話発信をG-Callアプリから行うことが可能だ。

発信する際には、G-Callを利用するか、通常発信するかを選択可能

スマートフォンの通話料を節約する方法としては、インターネット経由で電話をかけられる「050 plus」などのIP電話アプリも人気となっているが、G-CallはIP電話とは異なるサービスだ。IP電話アプリではパケット通信を使って通話するのに対し、G-Callでは携帯電話回線を使った通話となる。そのため、IP電話アプリよりも遅延が少なく、通話品質も安定しているのがG-Callの特長だ。また、IP電話アプリの場合は"050"から始まる番号からの発信となるが、G-Callでは自分の電話番号を使って発信できるため、相手に通知される電話番号を気にする必要もない。

G-Callの通話料はクレジットカード払いとなっており、キャリアに支払う通話料と明確に区別できるので、私用のスマートフォンを仕事で使っている人にとっても最適だ。たとえば、仕事の通話にG-Callを使い、プライベートの通話はスマートフォンの通常発信を使うようにすれば、仕事で使った分の通話料を簡単に計算できる。G-CallのWebサイトでログインすれば、明細で通話料を確認できるほか、印刷も可能。また、法人向けの管理ソフトなども用意されている。G-Callを使えば、面倒な通話料の精算を効率化でき、なおかつ割安な通話料で経費節減にもつながるはずだ。

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フィーチャーフォンから初めてスマートフォンに機種変更した人にとって、気をつけたいのが通話料金だ。一般的なスマートフォンの料金プランでは無料通話分がなく、1回あたりの通話料も割高となっているため、通話する機会が多い場合は毎月の利用料金が高額となることがある。そこで活用したいサービスが「G-Call」で、専用のスマートフォンアプリを使って簡単に通話料の節約を図ることが可能だ。携帯電話回線を使うサービスのため、通話品質などがIP電話アプリよりも優れており、自分の電話番号を使って通話発信できるのが特長となっている。スマートフォンを使い始めた人は、G-Callも一緒に検討してみてはいかがだろうか。