AppleがiPhoneの体験でカメラや写真を重要視しているのは、iOS 7のカメラと写真アプリの刷新、共有フォトストリームの進化を見ても明らかだ。AppleはiPhone 5sでのカメラ体験を紹介するビデオを作って、YouTube等で公開している。
800万画素というレンズの画素数は前作iPhone 5と同等ながら、イメージセンサーを拡大し、画素数は同じでもより高画質を目指したという。最近ではコンパクトデジカメでも「フルサイズセンサー」を搭載する高級機種が出てきているが、一般的にセンサーサイズの拡大は高画質化、ダイナミックレンジの拡大、暗所撮影のノイズ低減、美しいボケを実現するとされている。iPhone 5sではF2.2とさらに明るくなったレンズとともに、色再現や暗いところでの撮影性能をグッと高めている。
ただセンサーやレンズを変えただけでなく、色・ピント・ブレなどが最も少ない写真を選び出してくれる機能を搭載している。ユーザーは、こうした機能を設定して利用するのではなく、ただシャッターを押せば最適な写真が撮影できる、というだけ。操作方法や設定方法について語ることはなく、これだと思った被写体をめがけてシャッターボタンを押すだけで良い。