最後に、質疑応答の時間がもうけられた。説明会内では発表されなかった新型iPhoneの端末価格について(説明会終了後に発表)、"最終調整"としている件で「社内での調整なのか、アップルとの調整なのか」と問われると、石川氏は「社内で調整できることであれば、本日までに間に合わせて皆さんにお伝えできた。関係の会社と調整をしているということで、ご理解いただきたい」と答えた。

NTTドコモがiPhoneの取り扱いを開始したことについては「競争相手がいるので、頑張れるというのも事実。歓迎というわけではないが、3社で新しいスマートフォンライフを盛り上げて行けたら。我々としても絶対負けられない」と回答。差別化の要素を問われると「同じ端末で料金やサービスを競争するとなると、キャッチアップされ、やがて均一化していく。そうした中で、ネットワークが差別化の軸になるのではないか」との考えを示した。

iPhone 5s、iPhone 5cのターゲット層については「2つとも魅力的な端末。デザイン面などを加味すると、若いユーザーはiPhone 5cを購入されるのではないか」と回答。端末それぞれの評価については「詳しく申し上げられる立場にない」と言明を避けた。下取りプログラムはNTTドコモへの流出を避ける狙いか、との問いには「その通りです」とし、「こうしたサービスを通じて、なんとかKDDIの良さをお客様にご理解いただけたら」と話した。

発売前には多くの端末を確保できる予定だという。「何台とは申し上げられないが、例年に比べると早くお届けできるのでは」と石川氏。iPhone 5cの予約は13日から開始する。一方でiPhone 5sの予約は20日以降から開始する予定だ。これはアップルの方針とのことで、石川氏は「彼らのマーケティングの仕方を我々も共有したい」と説明した。