9月5日(現地時間)、Microsoftは公式ブログ「IEBlog」で、高品質のビデオ動画をInternet Explorer 11で視聴できることを記事でアピールした。

Internet ExplorerチームのシニアプログラムマネージャーであるJerry Smith(ジェリー・スミス)氏は、「Windows 8.1に搭載されるInternet Explorer 11はプロ品質のビデオをストリーミング再生を経験できます」と述べつつ、「Windows 8.1の電源管理機能により、バッテリ寿命を犠牲にする必要はありません」と新たなOSの特徴を紹介している。

記事では実際に視聴できるいくつかのサイトも紹介された。米国でオンラインDVDレンタルと動画ストリーミング配信を手がけているNetflix.com(ネットフリックス)はInternet Explorer 11に対応しているとし、同Webブラウザー用のデモンストレーションページInternet Explorer 11 Test Driveの1コンテンツとして追加されていた。なお、Netflix.comは2013年4月にSilverlightからHTML5に切り替えると発表している。

Internet Explorer 11以外のWebブラウザーでもアクセス可能だが、動画再生は不可能だった

「Internet Explorer 11 Test Drive」のコンテンツ。過去に紹介したデモンストレーションを楽しむことも可能だ

さらにSmithは「以前は動画を楽しむために、Webブラウザーのプラグインをインストールする必要がありました。しかし、Internet Explorer 11はHTML5に対応しているため、そのまま動画視聴を楽しめます」と紹介している。記事ではHTML5でメディアストリーミングを実現するMSE(Media Source Extensions)をサポートし、バッファリング中の再生状態を維持するための仕組みも紹介。詳しい内容はYouTubeにアップロードされた動画をご覧いただきたい。

ネットワーク帯域などの問題でバッファリング中にはビットレートを自動的に紹介するデモンストレーションを動画で披露していた(動画より抜粋)

Internet Explorer 11では、この他にもDRM(デジタル著作権管理)でコンテンツを保護する「EME(Encrypted Media Extensions)」や、一般的に字幕などに用いられるクローズドキャプションテキストのスタイル定義などを定めた「Simple Delivery Profile」、セキュリティ認証などに用いる暗号化機能「Web Crypto」をサポートしている。

最後に電力消費の軽減と効率化として、システムのリフレッシュレートを48Hz(ヘルツ)に変更する機能をWindows 8.1に組み込み、フルスクリーン再生時はHTML5のFullScreen APIをサポート。そして、ストリーミングデータのキャッシュ先として物理メモリーを利用することで消費電力の軽減を実現したという。