スマホを良く使う青少年の方が、ネットリテラシーが低い - 総務省調査

総務省は3日、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査の結果を公表した。インターネット・リテラシーを測るテストと、利用機器に関するアンケートを、全国の高校1年生相当(約3,500名)に対して行ったもので、スマートフォンをよく利用する青少年の方が、相対的にリテラシーが低いことが分かった。

総務省発表資料、スマートフォンをよく利用する青少年のリテラシーが相対的に低いことがわかった

テストは、インターネットにおける、適切なコミュニケーション能力、違法および有害コンテンツへの対処能力、プライバシー保護やセキュリティ対策能力を問うもの。青少年全体の正答率は69%と昨年より2%上昇した。

最も利用するインターネット接続機器別に正答率をみると、PCをよく利用する青少年の正答率が最も高い73%だった。一方で、スマートフォンをよく利用する青少年の正答率は68%と相対的に低く、そのうちスマートフォンのみを所有する青少年の正答率は、さらに低い64%だった。

なお、青少年に保有するインターネット接続機器を聞いたところ、全体の84%がスマートフォンを保有しており、昨年の59%から大幅に上昇した。また、インターネットに接続する際に、最もよく利用する機器は、スマートフォンの75%が最も高く、この数値も昨年の48%から大幅に上昇した。

本調査は、全国24の公立・私立の高等学校等において、高校1年生相当(約3,500名)を対象に行ったもの。調査期間は平成25年6月から7月。