現役で活躍するクローラ・車輪併用型搬送ロボット「Dai-sya」

続いては、早大 理工学部 応用物理学科の橋本周司教授の研究室で開発されたロボットたちだ。まずは、今回数少ない現役のロボットとしてデモを行っていたクローラ・車輪併用型搬送ロボット「Dai-sya」から(画像17・18)。

これは台車部分は市販のものを改造しており、よく駅などの階段でジュースの入ったダンボールケースなどの重量物を多量に運んでいるクローラ式の搬送機器である。Dai-syaは、そうした自走式の搬送用機器をよりインテリジェントにしようというもので、積み荷そのものをインタフェースとし、積み荷を行きたい方向に押すことで操縦できるようにしているのである。

画像17(左):荷物そのものをインタフェースとしてしまうDai-sya。画像18(右):荷物を取り除くとこのような状態。この黒い台が荷物がどう押されたのかを感知し、行きたい方向に進んでくれるのである