豊田市美術館、テレビ朝日、メ~テレは、「反重力 浮遊|時空旅行|パラレル・ワールド」を開催する。会期は9月14日~12月24日(月曜休館、ただし9月16日、9月23日、10月14日、11月4日、12月23日は開館)、開館時間は10:00~17:30(入場は17:00まで)。観覧料は一般1,000円、高校・大学生800円、中学生以下無料。

中谷芙二子《Living Chasm - Cockatoo Island》 2012年 第18回シドニービエンナーレでの展示風景、courtesy: the artist, photo: Prudence Upton

エルネスト・ネト《私たちのいる神殿のはじめの場所、小さな女神から、世界そして生命が芽吹く》2006年 豊田市美術館蔵

レアンドロ・エルリッヒ《家》2004年 サンキャトル(パリ)でのインスタレーション

同展は、「あいちトリエンナーレ2013」特別連携事業として行われるもの。あいちトリエンナーレ2013のテーマ「揺れる大地―われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」を受け、同展では「反重力」という言葉をテーマとして掲げる。そして、「人間が大地から離れるとしたら」、「人間の生活を支える基盤が壊れたとしたら」と問いかけ、通常の思考パターンや身体感覚にとらわれない視点を模索し、重要なターニングポイントを迎えた現在における「人間」について考えていく。

やくしまるえつこ《やくしまるえつことd.v.d -Gurugulu Earth》2011年

カーステン・ヘラー《ネオン・エレベーター》 2005年 豊田市美術館蔵

クワクボリョウタ《10番目の感傷(点・線・面)》 2010年 (c)2010 Ryota Kuwakubo, photo: KeizoKioku, photo courtesy: ICC

また、同展の出品作家は、クワクボリョウタ、内藤礼、エルネスト・ネトなど1920年代から1980年代生まれの幅広い世代・国籍に属する美術作家のみならず、音楽家のやくしまるえつこや建築家の中村竜治など、多彩なジャンルで活躍する作家たちも含まれる。そのほか、2階大池の周辺に霧を発生させる中谷芙二子の作品や、高さ9.6mの巨大な展示室に設置される内藤礼の新作インスタレーションなど、谷口吉生の設計による豊田市美術館の構造を生かした展示が実施される。

なお、会期中には物理学者・大栗博司による「重力」についてのレクチャーや、あいちトリエンナーレ2013芸術監督を務める建築史家・五十嵐太郎と建築家・青木淳、出品作家の建築家・中村竜治による座談会、出品作家の内藤礼と美術評論家・椹木野衣とのトークショーなど、さまざまな催しが開催される。いずれも会場は美術館1階講堂(定員172人)、参加には企画展観覧券の半券と当日正午より配布される整理券が必要となる。各催しの詳細については同館のWebページを参照してほしい。