ここからは「テレプラス」による撮影サンプルを確認していこう。まずは、望遠ズームレンズに装着して遠景をより大きく引き付けて撮影してみた。望遠ズームレンズはキヤノン「EF70-200mm F4L IS USM」を、ボディは「EOS 5D Mark III」をそれぞれ使用した。

マスターレンズのみ。焦点距離200mm(原寸大画像を見る)

「デジタルテレプラス PRO300 1.4X DGX-E」使用。焦点距離280mm(原寸大画像を見る)

「デジタルテレプラス PRO300 2X DGX-E」使用。焦点距離400mm(原寸大画像を見る)

1.4倍タイプを装着すると、マスターレンズのみの状態からおよそ一回り大きく写り、2倍タイプに交換すると、そこからさらに一回り大きく写る。画質は、マスターレンズのみの状態に比べるとシャープネスが少々低下し、色収差もやや増加する。ただそれでも、後からレタッチソフトを使って拡大処理するよりはずっと高画質な状態で被写体を大きく捉えることが可能だ。

次の写真も同じく、望遠ズーム「EF70-200mm F4L IS USM」を使用したもの。1.4倍タイプ装着時は「98-280mm F5.6」相当のレンズに、2倍タイプ装着時は「140-400mm F8」相当のレンズになる。

マスターレンズのみ。焦点距離200mm(原寸大画像を見る)

「デジタルテレプラス PRO300 1.4X DGX-E」使用。焦点距離280mm(原寸大画像を見る)

「デジタルテレプラス PRO300 2X DGX-E」使用。焦点距離400mm(原寸大画像を見る)

1.4倍タイプでも2倍タイプでも、AFはストレスなく快適に作動した。レンズの全長はやや長くなるが、重量の増加については特に大きな負担には感じなかった。マスターレンズが備える取り回しのよさをほぼ維持できている。

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