KATANAのもうひとつの魅力は、シンプルでスッキリとした薄型のボディだ。タッチ対応なのに厚み最大15.5mm、最薄部で9.2mmになっているが、これはHDD搭載ノートとしては世界最薄(※)。天板と底面にマグネシウム合金を使い、ねじれやたわみへの耐性を高めた「超圧縮ソリッドコア構造」を採用するなど、薄いわりには非常にガッチリと作られている。総じて安心感のある強度を確保できているといえるだろう。

展開した時のパームレストの高さは約10mm。液晶ヒンジ部の"足"で本体を浮かすような設計ではなく、ボディがしっかり底面に付き安定する

左側面にはUSB 3.0とヘッドホン/マイク兼用端子。放熱口とAC給電口の間には、盗難防止用ロック取り付け穴がある

右側面にはSDカードスロットやHDMI出力を配置。一番奥は展開式のLANポートだ

LANポートは本体から一度引き出してから展開するという複雑なギミック

ボディカラーは店頭販売モデルでもWeb直販専用モデルでも「サテンレッド」と「スパークリングブラック」の2色が用意されているが、筆者のお勧めはサテンレッド。写真では赤さだけが目立つが、実際に目にすると絶妙なツヤやエッジ部分の加工の美しさなどがスパークリングブラックよりも引き立つ印象だ。ぜひ実物を見て感動してほしい。

表面とエッジの加工の素晴らしさは必見!

Web直販専用モデルの底面にはポートリプリケータ用のハッチが設けられているが、店頭販売モデルにはそれがない

ACアダプタは約243gと軽くスマート。Web直販で追加オーダーできる(7月17日まで4,620円、通常9,240円)

インプットデバイスの印象は……

キーボードの表面はツヤ消し、側面は2色成型された同社十八番のサイドカラードキー、横19mm/縦18mmのキーピッチが確保されており、ゆったり指を置ける。その一方で薄型化のために、ストロークはノートPC用キーボードとしては最浅クラスの1mm。一般的なノートPCのキーボードでは、キーを少し押すと抵抗がスッと抜けて一番下までいくが、KATANAのキーボードは抵抗の抜けが少ないようだ。

タッチパッドはボタン一体型で大きな操作面を確保しているが、ポインタがしばしば飛ぶ現象がみられた。特にパッドのボタンを押しながらドラッグする操作が辛い。画面のタッチでカバーできないこともないが、ドライバソフトなどによる早急な改善が必要と思われる。

キーピッチは十分だが、クリック感は伝わりにくい

ボタン一体型のパッドは大きいが、意図しないポインタの飛びが多発した

※最厚部(突起部除く)の寸法。2013年6月4日現在。富士通調べ。

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