デルのXPS 8000シリーズは、高いスペックと拡張性を兼ね備え、ハイエンドユーザーを中心に人気を集めるロングセラーPCだ。この6月、開発コードネームで「Haswell」と呼ばれた第4世代Core iシリーズを搭載する最新モデル「XPS 8700」が登場した。

XPS 8700」は、CPUにCore i5-4430(3GHz)を搭載した「エントリー」モデル(直販価格:94,680円)をはじめ、スペックやディスプレイの有無などによって数モデルが用意されている。「Dell Graphic Pro」シリーズにも属する製品で、「Adobe Photoshop Elements 11」「Adobe Premiere Elements 11」が標準で付属するのも特徴だ。

今回レビューするのは、「ハイパフォーマンスグラフィック」モデル。CPUがCore i7-4770(3.40GHz)、メモリがDDR3 1600 16GB(4GB×4)、グラフィックスが NVIDIA GeForce GTX 660(1.5GB)、ストレージが32GB SSDと2TB HDD、ほか下記の構成となる。さっそく、その使い勝手や性能についてチェックしていこう。

■[製品名] XPS 8700 ハイパフォーマンスグラフィック 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4770 (3.4GHz) [チップセット] Intel Z87 Express [メモリ] PC3-12800 16GB (8GB×2) [グラフィックス] NVIDIA GeForce GTX 660 1.5GB GDDR5 [ストレージ] 32GB mSATA SSD + 2TB SATA HDD [光学ドライブ] ブルーレイコンボドライブ [OS] Windows 8 64bit [直販価格価格] 163,720円(構成例、7月11日時点)

コンパクトながら高い拡張性を確保

まずは「XPS 8700」のきょう体をチェックしていこう。ミニタワーケースを採用し、ハイエンドモデルとしてはコンパクトなサイズとなっている。傾斜のついたフロント部分は光沢があり、ハイエンドPCらしい力強さと高級感を演出している。また、フロント下部には大きな吸気口があり、デザイン性と冷却性の両方を備えているのが特徴だ。

マザーボードはmicroATXでIntel Z87 Expressを搭載。拡張スロットはPCI Express x16を1基、同x1を2基、同x4を1基備える

ミニタワー型ながら3.5インチHDDを最大3台搭載可能。前モデルのXPS 8500は最大2台までだったので、拡張性が高められている。また、このモデルのようにマザーボード上にmSATA SSDを追加することもできる。NVIDIA GeForce GTX 660のような奥行きのあるグラフィックスカードを搭載できるスペースを確保していることも、大きな魅力となっている。

左側面の通気口はグラフィックボードの直近に

HDD用のシャドウベイを3基備えている

使い勝手も上々だ。フロントには2基のUSB 3.0、メモリカードリーダーを最上段に装備する。天面にはサウンドの入出力、2基のUSB2.0に加え、スマホや音楽プレイヤーなどの小物を置くスペースが用意されており、本体を机の下に置いたとき、USB経由の充電やヘッドセットの接続を手軽に行えるようになっている。

メモリカードリーダーは、コンパクトフラッシュ、メモリースティックDuo/PRO Duo、SD/SDHC/SDXCなど19種類のメディアに対応する。天面左端のUSB 2.0ポートはPCの電源がオフの状態でも給電可能

背面にはGigabitEthernet、USB 2.0×2、USB 3.0×4、サウンド入出力、DVI、HDMI、DisplayPortを用意

マザー上にIntel Centrino Advanced-N 6235を搭載し、IEEE802.11a/b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0に対応する

付属のマウスは精度の高いレーザー式、キーボードはアイソレーションタイプ

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