ここからは「XPS 8700」の性能に目を向けよう。CPUはCore i7-4770。4コア8スレッドで通常は3.40GHz動作だが、TurboBoost時には最大3.90GHzまでクロックが上昇する。メモリはDDR3 1600で4GBが4枚となっている。

CPUはCore i7-4770

メモリは4GBのDDR3 1600が4枚

ストレージについては32GB SSDと2TB HDDという構成。SSDはIntel Smart Response Technology(以下SRT)のキャッシュ用として使われている。SRTには、性能重視の「高速モード」と安全性重視の「拡張モード」が用意されているが、本モデルは拡張モードとなっていた。

SSDはマザー上にmSATA接続

GeForce GTX 660 1.5GB GDDR5

グラフィックスは、GeForce GTX 660 1.5GB GDDR5。ハイエンドとミドルレンジの間となる、アッパーミドルという位置づけだ。圧倒的な性能ではないが、ほとんどの3Dゲームを快適に遊べるだけの力を持つ。これ以上の3D性能を求めるならば、同社のゲーミングブランド「ALIENWARE」のマシンをチェックするといいだろう。

以下、各種ベンチマークの結果を掲載していく。

Windows 8 エクスペリエンス インデックス

■PCMark7
PCMark score 5754
Lightweight score 5687
Productivity score 5229
Entertainment score 5525
Creativity score 8866
Computation score 12069
System storage score 4545
■3DMark
Fire Strike 3912
Cloud Gate 18186
Ice Storm 134599
■FINAL FATASY XIV 新生エオルゼア ■ドラゴンクエストX
最高品質(1280×720) 9175 最高品質(1280×720) 11318
最高品質(1920×1080) 5822 最高品質(1920×1080) 9703
■BIOHAZARD6 ■LOST PLANET2
(1280×720) 12657 (1280×720) 86.7fps
(1920×1080) 7564 (1920×1080) 69.2fps

CrystalDiskMark 3.0.2

まとめ:快適に使えるハイエンドデスクトップPC

コンパクトで高性能、拡張性も十分に確保され、さすがハイエンドモデルという完成度だ。また、発熱の少ない第4世代Core iに効率的なエアフローも手伝い、ベンチマーク中など高負荷な状態でも騒音が少ないのも魅力だ。気になるかは個人差があるとは思うが、ジーというファンの回る小さな音が聞こえる程度となっている。机の下に置いた場合は、ほとんど動作音は気にならないのではないだろうか。

今回レビューした「ハイパフォーマンスグラフィック」モデルは、やや高額ではあるが、エントリーモデルなら10万円以下でも購入が可能だ。「Adobe Photoshop Elements 11」「Adobe Premiere Elements 11」が付属と、写真や動画編集に挑戦したい人にも最適。3Dゲームも存分に楽しめると、ハイエンドモデルらしい汎用性の高さが一番の魅力といえる。

製品名 XPS 8700 ハイパフォーマンスグラフィック
チップセット Intel Z87 Express
CPU Intel Core i7-4770 (3.4GHz)
メモリ PC3-12800 16GB (8GB×2)
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 660 1.5GB GDDR5
ストレージ 32GB mSATA SSD + 2TB SATA HDD
光学ドライブ ブルーレイコンボドライブ
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、1000BASE-T対応有線LAN
拡張スロット(空き) PCI Express x16×1(0)、PCI Express x1×4(1)、PCI Express x1×2(2)
拡張ベイ(空き) 5.25インチ×2(1)、内蔵3.5インチ×3(2)
本体サイズ W185×D444×H406.8mm
OS Windows 8 64bit
直販価格 163,720円(構成例、7月11日時点)