米Appleが次期iPhoneで秒間120コマの高速撮影を可能とするカメラ機能の搭載を目指しているという噂が出ている。すでに一部ハイエンドスマートフォンではこうした高速撮影モードを搭載しているケースが増えているが、iPhoneでの標準サポートによりさらに利用シーンが増えるかもしれない。

同件は9 to 5 Macが報じている。それによれば、iOS 7のコード解析結果により、新iPhoneと次期iOS 7の組み合わせでカメラ撮影に「Mogul」という新しいモードが追加され、120FPSの動画撮影が可能になる機能が見つかったという。流出パーツなどからデュアルLEDフラッシュと1300万画素のソニー製カメラセンサーが搭載されるという話が出ているが、もしこれらが本当であればカメラ機能が大幅強化されることになる。

9 to 5 Macの表記では「スローモーションカメラ」とされているが、カメラでハイスピード撮影を行うことにより、鳥の羽ばたきや水面で跳ねる雫など、高速で動作する物体の動きをスローモーションで追うことが可能なカメラの総称だ。カメラやセンサーの処理速度が要求されることに加え、TVやPCディスプレイの標準的なリフレッシュレートを上回る120FPSの撮影能力だが、単にスローモーション動画の作成だけでなく、動きの速い物体の動作を正確に捉えて動画の補完が可能など、さまざまな用途が考えられる。

なお、iOS 7ではWWDCでの正式発表時点で60FPSサポートをうたっており、iPhone旧モデルの一部でも60FPS動画撮影が可能になるとみられる。また120FPS動画についてはSamsung Galaxy S4などハイエンドスマートフォンでのサポートが行われており、サンプル動画なども複数アップロードされている。その他、120FPS撮影が可能なカメラでのサンプル動画が9 to 5 Macの記事でいくつか紹介されている。ぜひハイスピード撮影の世界を体験してみるといいだろう。

Samsung Galaxy S4の120FPS動画