ウィルコムは4日、Androidスマートフォンの新モデル3機種を発表した。ここでは注目の高いと思われる「DIGNO DUAL 2」と「AQUOS PHONE es」の2機種について、ファーストインプレッションをお届けしよう。
まず「DIGNO DUAL 2」だが、4.7インチという液晶サイズはハイエンドスマートフォンの主流である5インチクラスよりも少し小さめ。とはいえ液晶画面は大きければいいというものではないし、幅66mmという手頃なサイズは手に持ったときにフィット感があって好ましい。
また、京セラ独自の仕様として「スマートソニックレシーバー」が搭載されている。これは、相手の声を振動に変換してディスプレイから耳に届けるという技術。文字で書くとわかりにくいが、つまり端末のディスプレイ全体が受話口の役割を果たすと考えればいい。通常のスマートフォンであれば端末上部に受話口があり、そこから相手の声を聞くためには、受話口部にちょうど耳穴がくるよう位置を気にする必要があった。「スマートソニックレシーバー」であれば端末全体から声が発せられるから、そうした調整が必要ないし、あえて耳全体を覆うように端末を持つことで周りの騒音を遮蔽する効果も期待できるのだ。
実際に試してみたが、たしかにこれまでと比べて音声が聞き取りやすくなっていると感じた。通話を頻繁にするユーザーであれば「だれとでも定額」とあわせて使うと役立ちそうだ。
また、もうひとつ面白いと感じたのが、「省電力ナビ」のタイマー設定。バックライトやWi-Fiのオンオフで端末の消費電力をカットし、バッテリーを長持ちさせるというのは、どの端末でも設定できることだが、「DIGNO DUAL 2」はタイマーを設定することで、指定した時刻だけ省電力モードに自動変更できるのだ。たとえば夜寝ている間や定期的な会議の時間など、端末を使用しないことがわかっている時刻にタイマーを設定するといいだろう。余談だが、このタイマー設定の画面が、ちょっと近未来っぽいインターフェースでかっこいい。