シマンテックは27日、モバイルデバイス向けに提供するセキュリティアプリ「ノートンモバイルセキュリティ」の最新版の提供を開始した。Android最新版では、個人情報を保護する「モバイルインサイト」という新技術を取り入れ、iOS版では、遠隔操作でアラームを鳴らす「スクリーム」機能を追加するなどした。

モバイルインサイト機能により危険の高いアプリを警告

ウェブプロテクション機能がChromeブラウザに対応

モバイルインサイトは、潜在的なセキュリティリスク、プライバシーリスク、潜在的な侵入行動を特定するために、アプリストア内のアプリを動的に分析できるツール。同社では、これまでに200以上の世界のアプリマーケットに存在する400万超のAndroidアプリを収集・分析しており、その分析結果に基づくスキャンで、迷惑アプリの可能性がある"グレイウェア"のうち高リスクなものをユーザーは知ることができる。マーケットに追加されるアプリについても、日々、収集・分析し、最新の情報をユーザーに提供する。

Android版ではこのほか、フィッシング詐欺サイトへのアクセスをブロックするウェブプロテクション機能をChromeブラウザに対応させた。これまでは、Android標準ブラウザのみ対応していた。

iOS版では、遠隔操作でアラームを鳴らす「スクリーム」機能をiPhone/iPad向け(Wi-Fiモデルにも対応)に提供し、盗難防止機能を拡張した。