新着メールや電話の不在着信、やるべきTo Doリストなどを確認できる通知センターには「今日」という新機能が追加される。これは文字通り、今日の予定の概要が分かるというもの。具体的には今日が誰かの誕生日か、傘が必要かどうかなどが確認できる。明日の予定も参照できる。ロック画面を含むどの画面からでも、下に向かってスワイプするだけで起動できる。

下に向かってスワイプするだけで起動できる通知センター

アプリケーションを切り替える際のマルチタスキングが、さらに機能向上している。iOS 7ではユーザーがアプリを使いたくなる時間を学習し、実際にアプリを起動する前にコンテンツを更新させておけるという。これは例えば、お気に入りのSNSを毎朝9時にチェックする習慣があるなら、その時間の前にiOS 7がフィードを読み込んでおくといったものになる。

iOS 7のマルチタスキングでは、ユーザーがアプリを使う時間を学習することで、アプリの起動前にコンテンツを自動更新できるようになる

カメラ機能では静止画、ビデオ、パノラマといったこれまでの機能にSquareが追加された。静止画とSquareの写真には、レトロ・白黒・インスタントカメラ風などのフィルタを適用できる。撮る前にフィルタを選んで効果を試すことも、撮影してからフィルタをかけることも可能となっている。

カメラ機能もこれまで通り充実している

撮りためた写真やビデオは、時間と場所情報を元に「コレクション」「月別」「年別」別にまとめることができる。例えば「年別」をタップすると、ユーザーのすべての写真とビデオがスクリーンいっぱいに並ぶといった具合だ。このほかiCloudを使えば、共有フォトストリームによりユーザーの思い出をほかのユーザーたちと共有できるようになる。

撮りためた写真やビデオも簡単にグルーピングできる

AirDropは写真、ビデオ、連絡先、そして共有ボタンがついたアプリにあるものを何でも、すばやく他のユーザーと共有できるという機能。「共有」をタップして共有する相手を選ぶだけで、Wi-FiとBluetoothによりデータが転送される。AirDropで受け取ったものは、それがどんなものでも保存可能。写真は「写真」に、パスは「Passbook」に、連絡先は「連絡先」にというように、あるべき場所に正しく保存される。

他のユーザーと情報を共有できるAirDrop。転送されるデータは暗号化されるので、セキュアに共有できるという

Siriなども機能が向上

このほか、Safariではウェブがより大きく表示されるようになる。Siriはルックスも声も能力も新しくなり「折り返しの電話をかける」「留守番電話を聞く」など、できる作業も増えるという。