Intelの超小型PC「NUC」の登場で、再び盛り上がってきたのが小型ケースである。今まで、NUC向けのサードパーティ製ケースとしてはアビー製くらいしか選択肢が無かったのだが、今年のCOMPUTEXでは何社かがNUC用ケースを展示しており、国内での販売が期待される。またMini-ITX用ケースも新製品が充実しており、こちらもあわせてレポートしよう。

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【レポート】COMPUTEX TAIPEI 2013 - ケース特集(大型編) 各社が水冷への対応を強化、ラジエータ×5台搭載も
http://news.mynavi.jp/articles/2013/06/14/computex19/

なお、IN WINのMini-ITXケース「H-Frame mini」と、SilverStoneのNUCケース「PT14/15/16/17」については、すでに個別の記事で紹介した。本記事では省略するので、そちらも参照してもらえれば幸いだ。

あのRavenにMini-ITXバージョン!

まず注目したいのはSilverStone。なんと、あの「Raven」シリーズで初となるMini-ITXケースを出展していたのだ。今年Q4の発売予定だという。

Mini-ITXケースとしてはちょっと大きめなケース。製品名は出ていない

トップパネルを開けたところ。確かにMini-ITXケースである

Ravenブランドということで、この製品もやはり高性能志向。面白いのは、Mini-ITXケースながら、水冷グラフィックスへの対応を謳う点だ。大型ラジエータのためのスペースが用意されており、省スペースPCでもハイエンドGPUが利用できる。また2.5インチSSDは4台格納する場所があるなど、拡張性も高い。

左側には、グラフィックスカードが収まっていた。その下にはラジエータも

拡張スロットは2つ用意されている。ハイエンドGPUが搭載可能

また「ML05」は新型のHTPCケース。こちらもMini-ITX向けで、スリム光学ドライブ、2.5インチSSD×4台、SFX電源等を搭載可能だ。ボディの高さは99mmと、非常にスリムなケースで、ロープロファイルの拡張カードが利用可能となっている。価格は7,000円前後になる見込みだ。

高さが10cmを切るスリムな「ML05」。フロントがアルミになる「ML06」も

ぎっしり詰まったケース内。8cmファンのほか、12cmファンの搭載も可能だ

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