背面には、メインカメラとして積層型CMOSイメージセンサー”Exmor RS for mobile”搭載の約1310万画素カメラを配置。シーンに合わせて最適な条件でHDR撮影が行える「プレミアムおまかせオート」のほか、HDRムービーなどの撮影にも対応する。

背面のメインカメラ周りの様子(写真左)。プレミアムおまかせオートなど、ソニーが培ったカメラ機能が利用できる

快適だから、使いやすい

3つの使いやすさ、3つめは「快適だから、使いやすい」。防水機能が強化されており、Xperiaシリーズとしては初めてとなるIPX5/ 8をサポートした。これにより水深1.5mの環境下でも防水機能が保障される。そのほか、おサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグなど従来の機能にも対応。また今回、シリーズで初めてNOTTVにも対応した。内蔵アンテナを使用中でも、防水機能は保たれるという。

端末の上面に内蔵されるアンテナ。伸ばした状態でも防水機能は保たれる

機能の向上

このほか、既存モデルの「Xperia Z」と比較してバージョンアップしている機能がいくつも存在する。ディスプレイに関しては、指の動く方向を予測する独自機能の性能が向上した。Xperia AはHDディスプレイを搭載しているため、フルHDディスプレイ搭載モデルに比べ処理に必要な負荷が少なくて済む。このため従来の機種に比べ、より快適なスクロール操作性が実現できたという。

従来機種に比べ、スクロール操作性が向上した(写真左)。ホワイトバランスの調整も行える(写真右)

通知パネルに表示するツールアイコンの配置は変更可能になった。これにより、Wi-Fi、GPS、設定、モバイルデータなどよく使うアイコンだけを選択して通知パネルに配置できる。また文字入力に関しては最新の「POBox Touch 6.1」を搭載。手書き漢字入力にもスマートフォンで初めて対応している。アルバムアプリでは「顔認識」機能を新たに搭載した。写真にタグ付けして人物ごとの写真フォルダに分類できる。Xperia Zでは16GBだったROMは、32GBに容量がアップしている。

通知パネルのツールアイコンは配置の変更が可能になった(写真左)。写真右はXperia Z(左)、Xperia A(中央)、Xperia AX(右)のサイズを比較してみたところ

搭載バッテリーは2,300mAh。HDディスプレイを採用したことにより、フルHDディスプレイ搭載のXperia Z(2,330mAhのバッテリーを搭載)より実働時間が長くなったという。このように、Xperia Aは人気の高かった従来機種のコンセプトを継承しつつ、さらに機能を高めた製品となっている。同社が訴求する通り、幅広いユーザ層にアピールできる端末に仕上がっていると言えるだろう。