AMDは15日(現地時間)、ノートPC向けのハイエンドGPU「AMD Radeon HD 8970M」を発表した。従来世代の「AMD Radeon HD 7900M」シリーズと同様に、GCN (Graphics Core Next)アーキテクチャを採用して28nm製造プロセスで提供され、DirectX 11.1をフルサポートする。

製品のポジション

AMD Enduro Technologyに対応し、アプリケーションに応じて内蔵GPUとディスクリートのGPUを自動的に切り替えて、消費電力を抑えながらパフォーマンスを向上させるほか、電力管理機能「AMD PowerTune Technology」やアイドル時の消費電力を低減する「AMD ZeroCore Technology」といった技術によって、低消費電力を実現する。

また、ストリーミングプロセッシング技術のAMD App Accelerationにより、OpenCLやDirectCompute APIからGPGPU機能を利用できる。

主な仕様は、CUが20の1CUごと64SPで、SP数は1280基、Texture Unitは80基、ROPは32基、コアクロック850GHz(Boost時900MHz)、メモリは256bit接続のGDDR5 2GB、メモリクロックは4.8Gbps。AMD Eyefinity Technologyにより、最大6つのディスプレイへの画像出力に対応できる。

下位モデルとのスペック比較

MSI製ゲーミングノートの「GX70」など搭載ノートもすでに発表されている。