ソフトバンクは7日、2013年夏モデルの新製品を発表した。都内で開催された製品発表会に登壇した孫正義社長はソフトバンクの通信ネットワーク技術の特長に言及したあと、Androidスマートフォン6機種、モバイルWi-Fiルータ1機種、みまもりケータイ2機種を紹介した。本稿ではその模様を紹介する。

ソフトバンクが2013年夏モデル発表会を開催。Androidスマートフォン6機種、モバイルWi-Fiルータ1機種、みまもりケータイ2機種が発表された

ダブルLTEとWi-Fiスポット

発表会の冒頭、登壇した孫正義社長は「このゴールデンウィークも車が渋滞していましたが、同じことがいまパケット通信の分野でも起こっています。この"パケ詰まり問題"を、いかに未然に防いでいくか。ソフトバンクでは、かねてから対策を重ねてまいりました」と切り出した。

登壇した孫社長は、ソフトバンクでは「Wi-Fi、小セル化、ダブルLTE」など、モバイルネットワーク全盛のスマホ時代を乗り切る施策をかねてから行ってきたと強調した

ダブルLTEは、ソフトバンク網(2.1GHz)と、イー・モバイル網(1.7GHz)の両方を利用できるLTE通信サービス。「高速道路が2車線になり、渋滞が起こらない」(孫社長)と、その利便性をアピールする。また全国に設置されたWi-Fiスポット数は、4月18日現在で460,000局に到達したという。

ダブルLTEとWi-Fiスポットの設置により、通信の集中利用を防ぐ施策

Wi-Fiスポットに関しては、新方式のSIM認証により認証時間の短縮に成功した。これにより従来方式のWEB認証で10~12秒かかっていたものが、2~4秒で行えるという。また、弱く不安定なWi-Fi電波を制御し、3G/LTEに切り替える機能も整備した。孫社長は「世界で初めての試み」と胸をはった。

Wi-Fiの品質改善も進めている