Logitech Internationalの日本法人であるロジクールが4月16日、米Appleのタブレット端末「iPad mini」向けの薄型軽量キーボード「ロジクール ウルトラスリム キーボードミニ (型番:TM710)」を発表した。同製品はすでに米国で「Ultrathin Keyboard Cover for iPad mini」として販売されており、筆者も購入していた。そこで本稿では、この米国モデルの使用感をお伝えしたい。

LogitechのiPad mini用Bluetoothキーボード「Ultrathin Keyboard Cover for iPad mini」

ジャストフィットするiPad miniカバー

Ultrathin Keyboard Cover for iPad miniは、Bluetooth接続の外付けキーボード。側面にマグネットを内蔵したヒンジを備えており、iPad miniに貼り付けて折りたたむと、液晶を保護するカバーとしても利用できる。

ヒンジ部が本体とマグネットで張り付き、そのまま折りたたむと、本体の液晶カバーとしても利用できる

折りたたむと、本体が倍ほどの厚さになる

iPad miniを使う際には、マグネットから本体とキーボードを分離し、キーボードにある溝にiPad miniを乗せて利用する。この溝には、マグネットが設置されており、iPad miniを固定することができる。つまり、ノートPCのようなスタイルでキーボードが利用できるのだ。

マグネットは比較的強力で、ヒンジに装着した状態でキーボードをぶら下げられるし、溝に装着した状態でiPad miniを持ち上げると、そのままキーボードも持ち上がるほど。

マグネットはなかなか強力。そのまま持ち上げてもくっついたままだ。ただし、過信は禁物。ちょっと勢いをつけると簡単に取れる

溝にiPad miniを設置すると、ちょうどいい角度に保持される。角度は変えられないので、膝の上に置いて使う場合などは、使いづらくなる

快適な入力とiPad miniの操作ができる

続いて、キーボードの使い勝手を見ていこう。Ultrathin Keyboard Cover for iPad miniでは、iPad miniとの接続にBluetoothを利用する。iPad mini側のBluetooth設定とキーボード側面の電源スイッチをオンにすればペアリングできる。

一度ペアリングしてしまえば、後は収納状態からキーボードを開くと、自動でiPad miniがスリープから回復する。キーボードの電源がオン状態であれば、そのまますぐに文字入力が可能だ。なお、使用中にiPad miniがスリープ状態になってもキーボードを操作すると解除される。また、画面のパスコードロックもキーボード入力で解除できる。

小さいながら、キーピッチやサイズは健闘している。英語キーボードなので、JIS配列とは多少配列が異なる

本体側面。基本的には一度ペアリングすれば、あとは電源スイッチを入れるだけ

キー配列は、米国版なので英語配列。数字の「2」に「@」マークがあるなど、JIS配列とは異なる配列がいくつかあるが、慣れれば気にならなくなるだろう。

iPad版とのサイズ比較。iPad版はフルサイズに近く、打ちやすい

Ultrathin Keyboard Cover for iPad miniには、小型なiPad miniのサイズにキーを収めるため、いくつかの工夫が施されている。まず左側の「Tab」と「CapsLock」キーが廃され、それぞれ「Q」と「A」キーになっている。この2つのキーは「Fn」キーと組み合わせることで、それぞれ「Tab」と「CapsLock」キーとしても利用できるようになっている。

iPad版のUltrathin Keyboard Cover(下)と比べて、キーが小さくなり、CapsLockとtabが、それぞれAとQに統合されている。Ctrlキーも廃された

cmd/optionキーもなくなり、Ctrlキーが配置された

全体的にキーサイズは小さく、キーピッチも狭いがiPad miniサイズに詰め込むためには仕方ないだろう。キーの感触は予想以上に打ちやすい。このサイズに慣れれば、快適に入力はできる。

iPad miniのBluetooth接続画面。一度接続すれば、あとはBluetoothをオンにするだけでいい

キー最上段は、一番左にホームボタンが設置されている。こちらを利用することで、iPad miniのホームボタンを押さなくてもホーム画面に戻ったり、2連打でタスクスイッチを表示したりが可能。