iPhone 5の修理依頼には、どういったものが多いのだろうか。ユーザーは、何に気をつけてiPhone 5を扱うべきだろうか。マイナビニュース編集部ではiPhone/iPadなどの修理を手がける修理工房SMARTにて、同店の藤澤純一氏にそのあたりを伺ってみた。本稿で紹介しよう。

工具を使い、いとも簡単にiPhone 5を分解していく藤澤氏

怖いのは、落下の衝撃!

藤澤氏によれば、修理依頼で最も多いものは「ガラス割れ」だという。その件数は1日に1~2件というから、相当なものだ。毎日どこかで誰かがiPhone 5のディスプレイを割っている、と言っても過言ではないだろう。

ちなみに、同店ではディスプレイ割れの修理費用を24,800円に設定している。ローカルコンテンツのデータは消去する必要がなく、修理後も元の環境のまま利用を継続できる。大切なデータを失いたくない、各種カスタマイズを初めからやり直すのが面倒といった理由から、同店を利用するユーザーが多いようだ。

ホームボタンの裏側は、このようになっている

電源ボタンが潰れてしまうというケースも多いという。使いすぎて、自然に潰れてしまうということだろうか。「いえ、落としたときにボタンを潰してしまう人が多いようです。通常の使い方をしていて電源ボタンが効かなくなった、という人はまだいないと思います」と藤澤氏。

そのほか、端末を落下させた際の衝撃でディスプレイ部分が浮いてしまって、ホームボタンが効かなくなったという依頼者もいたとのこと。「ケースをばらして中を見てみたら、(ホームボタンの操作をつかさどる)ピンが端子に届かなくなっていました」。

写真のようにディスプレイがわずかに浮き、ホームボタンが効かなくなった故障例があるという