iPhone 5では、背面にも部分的にガラス素材を使っている。そこも割れる可能性はあるのだろうか。「はい、割れます。でも、修理の依頼に持ってくる人は少ないようです」。なるほど、落下の衝撃で壊れるのは前面のメインディスプレイだけではないというわけだ。

となれば、聞いておきたいのが予防策。同氏によれば、縁まで保護するバンパーが有効だという。「カバーを探している方には、そういったタイプを薦めています」。ちなみに地面がアスファルトだった場合、わずか30cmの高さから落下させてもディスプレイは割れてしまうものだそうだ。落下は万病の元。くれぐれも落とさないように気をつけたい。

そのほかの故障例

そのほかには、どのような修理依頼があるのだろうか。直近の1カ月では、バッテリーを交換して欲しいという依頼が増えつつあるという。「換えても、それほど変わらないですよとはお伝えしているんですが...。

とはいえ、私のiPhone 5もぼちぼちバッテリーの減りが速くなってきたかな、とは感じています」と藤澤氏。バッテリーは日々、消耗していくもの。それだけに「新品と取り換えたい」という心理はよく分かる。

iPhone 5には、1,440mAhのバッテリーが内蔵されている

最近、イヤホンジャックに挿入して利用するイヤホンジャックピアスが流行っているが、折れて抜けなくなったというケースが増えているという。その場合、どうやって取り出すのだろうか。

「プラスチック製なら、安全ピンをライターであぶって刺して、冷ましてから抜くと取りやすいです。でもうまくいかない場合は、分解しないと駄目ですね。自分で無理矢理抜いた結果、ピンは取れたけどイヤホンが使えなくなった、ということで持ち込まれるお客様もよくいらっしゃいます」とのことだった。

イヤホンジャックピアスの例