最近のTVCFでちょっとだけお目にかけているNo.1のグラフは偶然なのでしょうか? そう切り出しながら行われた、ソフトバンクの記者発表会。新製品の発表でもないのに、孫社長自ら伝えたかったのは「"通信=ライフライン"を預かる者としての決意」だったのかもしれない。

登壇したソフトバンク孫社長

既報の通り、3月21日ソフトバンクグループ代表の孫正義氏は「ダブルLTE」をサービスインしたとプレゼンテーションで述べた。ソフトバンク最大の弱点「つながりにくい」を改善するために、2012年7月25日以降獲得したプラチナバンドの基地局を地道に造り続け、2013年3月時点で2万局開設される見込みだという。それらの効果もあって、音声通話接続率98.4%、パケット通信接続率96.6%と携帯通信キャリアで文字通りNo.1の座に着いたのだが、それは決して偶然ではないと孫社長。

自らの弱点を真摯に受け止め、それを改善するための一手を打ったと孫社長

例え大雪であっても、地道な活動によって音声通話接続率No.1の評価を得た

昔は音声通話が主流だったが、今はデータ通信へとシフトし、僅か5年という歳月でことデータ通信量に至っては60倍にも膨れあがった。

そこで発生した最大の問題が、いわゆる「パケ詰まり」だ。携帯端末の電波受信状況を示すアンテナは立っているにも係わらず、Webブラウジングなどでまったく通信している様子が感じられないのがそれを指すのだが、孫社長は瞬間風速での通信速度ではなく"安定して速い"ネットワーク、バックボーンの構築に他社に先駆けて着手していたという。