テレビ視聴と録画機能はシンプル

テレビを視聴できるようになるまでの作業は多いが、いったん設定が済むと、できることはシンプルだ。

番組を選局するには、画面右側に表示されている「お好みチャンネル」(手動で登録)を利用するか、フル表示画面でアプリバーを表示して、「選局」や「3桁番号入力」を選ぶ。お好みチャンネルをクリックするとフル表示になるので、アプリバーを使う頻度が高くなるのだが、これが意外と面倒。キーボードから一発で選局できる仕組みや、番組表から選局できるような機能が欲しい。

チャンネルの切り替えは5秒くらいだが、別のアプリに切り替えたあとで再びStationTVに戻ると、PIX-BR320の再検索がかかる。検索が終わって番組が表示されるまで、8~10秒と少し待たされる印象だ。切り替え時間を短くしたいなら、Windowsのスナップビューを利用するとよいだろう。

お好みチャンネルは手動で登録

スナップビューを利用すれば、デスクトップや番組表を表示させながらテレビを見ることができる

今回はタッチ対応のWindows 8タブレットを使ってテレビ視聴したが、使用感にはかなり満足した。Windows 8の新UIとタッチ操作に合わせて作られているだけあって、視聴ソフトのStationTVは、やはりタッチで使いたい。ザッピングをしていても、タッチ操作でチャンネルを切り替えられるのは快適だ。

次に録画機能だが、録画予約を介してのみ行える。視聴中の番組を録画するときも、番組表を表示して予約を行うという操作が必要だ。ダブルチューナーを搭載しているので、録画中に裏番組を見ることもできる。

録画時の画質は、放送波をそのまま記録する、いわゆる「DR」録画のみだ。ただし、録画番組を無線LANで転送する仕組み上、リアルタイムでトランスコードしながら転送される。無線LANでは、DR録画したデータをそのまま転送するには帯域が足りないからだ。このトランスコード配信の画質は2通りで設定でき、視聴品質の「高画質」か「標準画質」を選んでおく。なお、放映中の番組をリアルタイムで視聴するときも、録画番組の転送・視聴と同様に、トランスコード配信となる。

アプリの設定で視聴画質を変更

録画中は、番組の最初から再生したり(追っかけ再生)、一時停止といった機能は今のところ搭載していないが、無償アップデートで提供される予定

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