説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「「マップ」のデータって、カーナビみたいに更新が必要?」という質問に答えます。
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iOS 6標準の地図アプリ「マップ」は、外部企業から提供された世界各国・地域の地図データをもとに、店舗情報や建物の3D画像などAppleがくわえたデータによって構成されています。iOS 5まではGoogleが提供した地図データを利用していましたが、現在ではAppleが中心となり「マップ」サービス全体をエンジニアリングしています。
その「マップ」のデータは、クラウド上(インターネットのサーバ上)に保管されています。ユーザが「マップ」を使用する都度必要なデータがダウンロードされ、iPhoneのディスク上に一時保存されたものが表示に使われます。表示範囲が大きく変わったときなど、不要になったデータは削除されるため、どれだけ「マップ」で地図を表示してもディスク空き容量を圧迫するほどにはなりません。
「マップ」のデータをクラウド上に置くことは、データの更新が自動的に実施されるという利点もあります。地図データをハードディスクやDVDに保存するタイプのカーナビは、データが古くなったときには手動で更新するしかありませんが(しかも多くの場合有償です)、クラウド上にあればデータ提供業者が、iPhoneの場合はAppleが判断したタイミングで地図データは更新されます。
実際、3月11日になんの前触れもなく「マップ」のデータが更新されました。iOS 6の公開以降、地名や駅名の表示がおかしい、飲食店の情報ばかり目立つ、といった問題が指摘されていましたが、今回の更新でかなりの部分が修正されています。高速道路の色がオレンジ色から緑に変わるなど、見やすさも向上しました。前述したとおり、更新はAppleの判断によりクラウド上で処理されますから、iPhoneユーザにアップデート作業は必要ありません。