文字だけで正確に真意や感情を伝えるのは実は至難の業だ。例えば、「いいです」とメールを急いで送ったとしよう。送り手側が「OKです」という意味で送ったつもりでも受け側には「結構です」と伝わる場合も少なくはないだろう。しかも「OKです」という意味だとしても、快諾なのか嫌々なのか真意はわかりにくい。伝える側の表情が見えない文字のみのコミュニケーションは誤解を生みやすいものである。
だが、それを補う独特の文字文化がインターネットの世界から誕生している。それが日本独自の「顔文字」である。
顔文字と聞くと(・ω・) (ショボーン)など若者が使うメールの装飾と考えがち。だが、身近な人との文字コミュニケーションで、これほど的確に感情を伝える手段は無いと言っていいだろう。
前例の「良いです」に顔文字をプラスして「いいです(>_<)」とすれば相手に嫌がっていると伝える事ができるし「いいです(*´∀`)」とすればOKという意味だと一目瞭然ではないだろうか。とは言え、ビジネスシーンや目上に宛てたメールやメッセージでは、顔文字は失礼にあたる場合が多い。あくまで友人や家族などとのコミュニケーションで利用するのが前提である事は言うまでもないだろう。
前置きが長くなったが、そんな顔文字を簡単に入力する方法はいくつかある。Webやメールから気に入った顔文字スマートフォンのユーザー辞書に登録する方法もあるが、Android端末でもっと手軽な方法と言えば「マッシュルームプラグイン」アプリを利用する事だろう。マッシュルームとはAndroidの日本語入力アプリ「Simeji」用の入力拡張プラグインの事をいう。最近ではATOKなどの他の日本語入力アプリでも利用できるようになってきている。今回はこれを紹介しよう。
便利な顔文字入力アプリを紹介
Google Playからダウンロードできるマッシュルームプラグインの顔文字入力アプリにも色々なものがあるのだが、今回は「モテる顔文字20000+」(PEDIGREE、無料アプリ)と「Kaomoji List」(ZERO INDEX、無料アプリ)を紹介しよう。
モテる顔文字20000+はとにかくユニークで可愛い顔文字が目白押しである。使い方は簡単だ。日本語入力のマッシュルーム連携機能から呼び出すだけで使うことができる。絵文字の種類も豊富で、例えば「おはよう」という項目でも(^o^)というシンプルなものもあればo('A)oオッヽ('∀
)ノハーという長いものまで様々なものが、用途によって使い分けて利用する事ができる。
モテる顔文字20000+は「挨拶系」や「悲しい系」、「ハッピー系」などの様々なジャンルで「泣く」「笑う」「喜ぶ」など細かく分類されており、ほとんどの挨拶や感情やイベントが顔文字として入力できるのが嬉しい。
また「セリフあり」と「セリフ無し」にも大きく分けられているので、シーンによって使い分けたい顔文字を比較的簡単に探し出せる。変わったところでは| WC Юヾ(・ω・o)トントントン♪ (トイレ)や。゚゚。゚。雪ダ(*´艸`)ε3。゚ε3。゚゚。゚。 (天気)などのちょっと変わった顔文字もあるので、相手側に楽しんでもらえる装飾文字としても色々と使えそうである。
「最低限の顔文字で良い」という人には同じマッシュルームプラグインアプリのKaomoji Listがおすすめだ。モテる顔文字20000+のように数多くの顔文字やセリフ付きのものは無いが、ある程度の数とシンプルなものが用意されている。また、Kaomoji ListではNTTドコモとソフトバンクモバイルの絵文字も入力する事ができる。
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このようにマッシュルームプラグインのアプリで顔文字入力を拡張すれば手軽に顔文字が入力できるようになる。入力が楽になれば送り手側に気持ちを伝える手段として、顔文字を簡単に利用できるだろう。
今までユーザー辞書に顔文字を加えていた人はもちろん、絵文字を使う事を面倒くさがっていた人にもきっと役立つはずである。上手にマッシュルームプラグインの顔文字入力アプリを利用して、今まで伝えにくかった感情や気持ちを文字コミュニケーションで伝えるのに役立てていこう。